詩「あたしのやさしい人」
あたしのやさしい人が
雨の中
雨戸を閉めに出ていく
寒いと言えば
あたしのやさしい人は
膝掛けをかけてくれる
喉が渇いたと言えば
あたしのやさしい人は
珈琲を入れてくれる
お砂糖もミルクもいらないと
珈琲を突き返せば
また湯を沸かし直す
その背中になんだか泣けてきて
鼻をすすると
ティッシュを手に飛んでくる
涙を流すあたしに
首をかしげるおまえ
あたしのやさしい人
おまえと生活することはできても
恋することはできない
My kind person
goes out into the rain
to close the shutters.
If I say I'm cold,
my kind person
covers me with a blanket.
If I say I'm thirsty,
my kind person
makes me coffee.
When I push the coffee back,
saying I don’t need sugar or milk,
they heat up the water again.
As I feel tears welling up watching their back,
and sniffle,
they rush over with tissues in hand.
You tilt your head,
puzzled by my tears.
My kind person,
I can live with you,
but I cannot fall in love with you.
新人さんからベテランさんまで年齢問わず、また、イラストから写真、動画、ジャンルを問わずいろいろと「コラボ」して作品を創ってみたいです。私は主に「言葉」でしか対価を頂いたことしかありませんが、私のスキルとあなたのスキルをかけ合わせて生まれた作品が、誰かの生きる力になりますように。