詩「姿を変える」
ボクは草むらに隠れて探検する
緑に白の水玉の小人の服を着て
頭には赤いとんがり帽子を被り
これはトンビに襲われたときに役に立つのさと
聞かれてもいないのに
草の中で出くわした蛇に教えてやる
蛇はボクに尋ねる
ボクが突然大きくなることはアリカと
口から舌を出して待ちきれないというふうに
もちろんと答えると蛇はため息をつく
口に入れた瞬間にでかくなっても
腹の中でも膨れ上がっても困るからな
蛇はしゅるしゅる立ち去る
人間と言うやつは実にやっかいだなと
捨て台詞を残して
ボクを残して
人間のボクは再び小人に姿をかえる為に
目を閉じる
耳を閉ざして
ココロのどこかを閉ざして
頭には赤いとんがり帽子……
風が吹いてとんでころがっていく
ボクを残して
人間のままのボクだけを残して
新人さんからベテランさんまで年齢問わず、また、イラストから写真、動画、ジャンルを問わずいろいろと「コラボ」して作品を創ってみたいです。私は主に「言葉」でしか対価を頂いたことしかありませんが、私のスキルとあなたのスキルをかけ合わせて生まれた作品が、誰かの生きる力になりますように。