小雨の中で留山散策
午前中に、八峰白神ジオパークの事務局から、今年の再認定審査の説明会をしていただきました。
終わってから、相棒とお昼ご飯を食べに行って話をしていたら、留山のキツツキの巣穴だった横に、もう一つ穴が開いていたけど新しい巣なのか?と聞かれて、確認していなかったので午後から見に行くことにしました。
小雨が降っていたけど、ブナの森を歩くにはちょうどいい雨でした。
車を停めた場所から林道を少し歩くと、看板があります。
看板の向い側に留山の入口があり、そこから散策します。
留山は、山というより森歩きになるので、小雨程度なら問題なく歩くことができます。
しかも、雨の日でなければ見ることのできない、樹幹流も見ることが出来るんです。
樹幹流は、ブナの幹を流れる水のことを言います。
樹の幹に黒いスジがありますが、これが樹幹流です。ブナの葉っぱに溜まった水が、枝をつたって幹に流れ込んできます。流れている様子を見たり、水に触ったり、手に溜めたりするのが、ひとつの楽しみだったりします。
散策路を歩いていくと、階段があります。この階段を登ると、ブナの樹が少し太くなります。
足元には、まだ出来上がっていないブナの実が落ちていました。
結構な数のブナの実が落ちているってことは、今年も不作なのかな?
朴の樹のところへ行くと、花のつぼみが落ちていました。よく見ると、つぼみの先がなくなっています。
こんな感じの朴のつぼみがたくさん落ちていました。花を咲かせる前に落ちるって、何かの仕業かな?クマかな?と思ったけど樹に爪痕もないし、もしかしたら、猿の仕業かもしれないです。
ブナの主を過ぎて行くと、モニタリングの場所へ行きます。
下の方にある白い網の中に、どのくらいのブナの実が落ちているかによって、今年のブナの実は豊作なのか不作なのかを調べています。木道に落ちている実をみると、不作なのかなぁ~と思ったりします。まだ、これからどうなるか?によりますけどね。
キツツキの巣穴の場所について、よく見てみると、確かに昔の巣穴の横30cmくらいのところに穴が開いていました。
巣として使っているかは、まだ分かりませんが、これから観察していきたいと思います。
先に進むと、ちょっと変わった形のブナが何本かあります。
『プーさんのお尻』と名付けたブナの樹です。プーさんが穴に頭を突っ込んで、お尻だけ見えているように見えませんか?小学校の子供たちには、喜ばれる樹です(笑)
この時期、ハクウンボクが真っ盛りです。
雪が多かったせいか、今年はどの樹も花をたくさんつけています。昨年のハクウンボクは、こんなに花をつけていませんでした。今年は、見ごたえがあります。
ハクウンボクは『白雲木』と書きます。木の下から上を見上げると、白い雲のように見えるということから、この名がついたと言われています。
今週は、留山のガイドもたくさん入っていて、今日の散策は下見にもなりました。途中で、下見に来ていた新人ガイドと行き会い、そこからはいろいろ質問攻めにあい、写真も撮るのを忘れてしまいました(笑)
それでも、森を歩くと、気分がスッキリしますね!
それではこの辺で!