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エンダーマグノリアが凄すぎた…【クリアレビュー】

インディーゲーム紹介系YouTuberとして活動している白神です。現在登録者が2200人ほどで、おすすめのインディーゲームの情報を発信しています。


今回は、最近発売されたばかりの

「ENDER MAGNOLIA Bloom in the Mist」

のクリアレビューとなっています。

マップを100%埋めて
全エンディングも見終わった後の感想となります。

一体このゲームがどんなゲームで
どんな魅力があるのか
じっくり紹介していきたいと思います!


ゲーム概要

本作は、滅びゆく「煙の国」を旅して、人とホムンクルスの救済を目指す、ダークファンタジーなメトロイドヴァニア作品です。

前作エンダーリリーズの続編タイトルで、多くの人がこのゲームの発売を待ち望んでいました。前作が「神ゲー」と言われているだけあって、プレイヤーからの期待が非常に大きい続編タイトルだったんですが、見事にプレイヤーの期待に応えてくれ、日本海外共にかなり評価が高いゲームとなっています。
また、前作と同じ音楽集団「Mili(ミリー)」が全楽曲を担当しているので、前作同様、悲壮感と終末感漂う世界観や雰囲気も楽しいで欲しいです。


物語

前作エンダーリリーズの、死の雨の災厄から数十年後の話。終末の世界で描かれる破壊と再生の物語。舞台は、地下に眠る膨大な魔力資源によって栄えた魔法大国「煙の国」。
発展の末に生み出された人工生命「ホムンクルス」は輝かしい未来をもたらすはずだったが、地下から吹き上がる穢れた煙はホムンクルスを狂わせ、暴走する怪物へと変貌した。

ホムンクルスを救済する力を持つ調律師「ライラック」は、下層深くの地下の実験場で目覚め
この国の悲劇に大きく関わる一人の「ホムンクルス」と出会う。
ライラックは契りを結んだホムンクルスと共に、失われた記憶と大切な仲間の行方を探して
広大な煙の国での旅を始める。
苦難の旅の果てに救えるのは人か、ホムンクルスか……

魅力ポイント①
「前作と違った世界観と雰囲気」

魔法と機械文明が発展した煙の国という場所が舞台となっている本作なんですが、前作同様本作も、ダークな雰囲気を感じるのに、妙に美しさも感じれる背景が魅力的でした。
物語を進めていてまず感じたのは、前作よりも「孤独感」を感じなかったというところ。

前作では、周りの人達は全員死んでるか化け物になっていて、一応仲間として行動するキャラクターはいるものの、とても陰鬱とした暗い空気があったんですが、今作では自分以外にも街に色んな人が住んでいたり、ホムンクルスとの会話も出来るので、1人じゃないという感覚がありました。レストポイントでは仲間にしたホムンクルスとの会話イベントが定期的に見れるのが個人的に好きでした。前作を遊んだからこそ仲間がいる安心感というか、温かさを感じれました。

音楽についても、前作と同じMili(ミリー)が全楽曲を担当しているので、「あぁ…エンダーシリーズ遊んでるなぁ」って気持ちになれました。


魅力ポイント②
「全てにおいて前作よりパワーアップした探索要素」

まず1番嬉しかったのは、マップが前作より滅茶苦茶見やすく便利になっていたことですね。
前作での唯一の不満な点はマップが見づらかったところで、少し不便にも感じてたんですが、そのマイナス点を今作はしっかり改善してくれてたことに感動した。

前作には無かったマーカー機能があったし、どこからでもファストトラベルできるようになったし、未回収のアイテムがどこにあるかも分かりやすい。正直完璧だと思う
まあ完璧が故にマーカー機能の存在意味が薄くなってしまったのはあるけど、あって困るものでもないので全体的に分かりやく便利になってくれて良かったなという印象でした。
分かりやすく便利だと100%やり込むのも苦になりのくいというのも良いと思います。

更に探索においても前作以上の面白さがあったと思います。新しいスキルも増え、壁に張り付いてからの高速ダッシュや上方向への高速ダッシュなどで特殊な壁を破壊して道を開通させたり、アイテムを手に入れる楽しさがありました。このエンダーシリーズが凄く優れていると感じる部分があって、それが何かというと、2段ジャンプや空中ダッシュなどのスキルが序盤からガンガン使えるということですね。メトロイドヴァニア作品はこういった特別なスキルは中盤、または後半から習得してそこから色んなところが探索できるというパターンが多いと思うんですけど、そういう出し惜しみみたいなのは一切なく、エンダーシリーズは序盤から動きの自由をくれるのが自分が凄く評価してるところです。

かと言って探索のボリュームが少なくなるわけでもなく、序盤から移動の自由度があるのにちゃんとマップが広く、進めるごとに少しずつまた新たなスキルが解放され、更に行ける場所が増えるといった、最初から最後までプレイヤーを楽しませてくれる工夫がされてます。

魅力ポイント③
「豊富なカスタマイズ要素」

前作ではレリックしか装備できるアイテムはなかったんですが、今作から新たにシェル、バングル、エイドの3種類の装備が追加されました。それぞれに役割があって
シェルはパリィと反撃が出来る追加アクションが使用可能になる装備。
バングルは右と左2つに装備できる枠があって主に能力値を上昇してくれる装備。
エイドは特定の条件下で効果を発動するアイテムとなっていて、体力が15%以下になったら自動的に回復するといった物があります。
これらは探索中に見つけたり、ショップから購入することができます。勿論今作でもレリックはちゃんとあり、レリックの強化も出来るようになったので、そこも凄く楽しかったです

そしてバトルシステムもとても面白く、基本的には前作と似てるんですが、スキルの解放と強化が前作以上に面白いと感じた

攻撃の種類には大きく分けて、通常攻撃の「メイン」、クールタイムがある「リキャスト」、ボタン入力長押しで発動し続ける「リピート」、一回押したら勝手に攻撃してくれる「オート」の4種類があります。仲間にしたホムンクルス毎に攻撃の仕方が3つあり、特定のスキルパーツを使って開放する事で、新たなスキルの習得や強化もできます。
前作では、スキルはキャラクター毎に固定だったので、ホムンクルス一体につき3つの攻撃手段があるのは良かったと感じました
また、調律奥義という溜まったSPゲージを消費して発動する必殺技を使ったバトルも楽しかったです

イマイチなポイント①
「敵の火力が高すぎる」

バランス調整ミスってるんじゃないかと思うほど中盤〜終盤は一撃が重すぎる
デフォルトの設定、難易度ノーマルですら一撃で体力持ってかれることがあったので、ここは少し気になりました。ただ本作は、敵のHP、攻撃力、行動頻度までも細かく設定が出来きるので、どうしても気になる人は自分で難易度を調整して改善が出来ると思います。

総評

音楽、戦闘、探索、物語、利便性、カスタマイズ性、どれをとってもクオリティが非常に高く全体的に進化を感じてたメトロイドヴァニアでした。

気になった方は是非遊んでみてください!

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