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日本の社会原理を徹底解説!共感を軸にした道徳心と教育の秘密

みなさんこんにちは! しらいです!

ミルプでーす!

なんだかご機嫌ですね?

ワクワクしてます!なんてったって今回は日本ですからね!

そうですね!今回は、いよいよ日本編。

「社会原理」共感と道徳心の育成がテーマです。

ちなみに、前回の記事はこちら↓↓

そして、参考文献はこちら↓↓

日本の「社会原理」気になります!よろしくお願いします!



社会原理とは?


社会原理は「共感と道徳心」を重視する教育原理です。簡単に言えば、他者との関係や気持ちを大事にして、利他的な行動や道徳心を育てましょうという考え方ですね。

ザ・日本!って感じがします!

これって「お・も・て・で・ろ」精神にもつながってそう。

「お・も・て・な・し」でしょ。「共感と道徳心」どこ行ったんだよ…

間違えました!ホスピタリティでしたね!

日本の話してるのに横文字使わないでください。

まあでも、まさにそうかもしれないです。強いルールで縛るでもなく、神の真理を絶対視するでもなく、共感や道徳観で秩序を保とうとするのが社会原理の特徴ですね。

ニッポンノ、ココロ!

急にカタコトになった…



感想文の文化


そういえば、日本って、やたら「感想文」多くないですか?

夏休みの宿題とか。読書感想文とか、修学旅行の思い出とか。

正直ちょっとめんどくさかったです…

ミルプさん一通り経験してるんですね。世界観がちょっとわからないな…

パンドラです。

触れないでおきましょう。

さて、ミルプさんも経験した「感想文」。それが社会原理の象徴なんですよ。

ほうほう。

感想文には、自分の体験や感情を表現して、他者と共有することで「共感」を育てる狙いがあるんです。

なるほど。そんな狙いがあったのか。
先生に言われたまま嫌々書いてました。

でも、ただの作文じゃなくて、「自分が感じたこと」を重視するってことがポイントなんですね。

そうです。「共感文」みたいなニュアンスです。そこに道徳的な要素や、みんなで価値観を共有する工夫が加わるわけです。

なるほどねー



他者への配慮が最優先?


子どものころに「意見文」ってのを書かされたんですけど、あれも「自分の意見をめっちゃ押し通す!」って感じじゃなかった気がします。

子どものころ?

まあ、ミルプさんがいくつなのかは置いておいて…

いくつに見えます?

その質問は、結構年齢いってる人の質問ですよ。

いま、たくさんの人を傷つけましたね。

「共感と道徳心」を置いてきてしまったかもしれません。

おあとがよろしいようで。

まだ終わらないです。

なんの話でしたっけ?

「意見文」を書かされたって話ですよ!
でも、意見なのに、そこまで強く主張しなかったです。

日本の「意見文」は、アメリカみたいに「結論ファーストで主張をガンガン押し通す」よりも、「他者の立場も考えながら、みんなが納得できる形を探る」という傾向が強いんですよ。

そうですね…

たしか、「相手を論破しよう」とかじゃなくて「色んな角度から考えてみました」ってまとめた記憶がある…

それが社会原理の強みでもあり、議論がやや曖昧になりがちという弱みでもあるんです。主張よりも「共感重視、結論はぼんやり」みたいになりやすい、ともいわれますね。

あっ、なんか、わかっちゃった気がします。

なにがですか?

「論破ブーム」みたいのあるじゃないですか?

はいはい。

あれって、日本の型から外れているので、斬新に映って面白がられた、みたいなことがあるのかなと。

とてもいい指摘ですね。その側面は確かにあると思います。

「論破」は、自己の主張の正当性を論理的に証明して、相手を言い負かすことを目的としてますよね。

ですです。

これは、アメリカのエッセイに見られるような、「結論を最初に提示し、それを支持する情報のみを選択的に提示するスタイル」や、フランスのディセルタシオンにおける「弁証法的な議論」と共通する側面を持ちます。

ですが、日本の教育で重視される「共感」とは対照的です。

ですよね。

こうやって考えると、「論破ブーム」は、日本の伝統的な思考様式から外れたものとして、その斬新さや面白さが受け入れられた側面があると考えられそうです。

でもそれってあなたの感想ですよね?

元はお前の感想だろうが!



歴史教育の特徴:出来事が「成っていく」


ところで、日本の歴史教育ってどうなんですか?
年号暗記ばっかりだったイメージですけど…

実は教科書を読むと、「どのように〇〇が起こったのか」って経緯を重視していて、単純な因果で説明しないんです。

「誰々が何々をやったから事件が起きた!」じゃなくて、「いろんな要素が絡み合って、こういう結果になっていきました」みたいな感じ?

そうです。状況の変化に着目して、「出来事がどう“成っていく”のか」をたどる。それが日本の歴史叙述の特徴なんですね。

具体的にはどんな感じですか?

「第二次世界大戦への突入」を例に見てみましょうか。

日本の歴史教科書では、「なぜ日本が戦争に突入したのか」という問いに対して、単一の原因を特定するのではなく、政治・経済情勢の変化、国内外の出来事の関連など、複数の要因が複雑に絡み合って戦争に至った経緯を説明します。

なんとなくわかる気がするな。
その時代に起きた出来事を、俯瞰でとらえる感じといいますか…

これは、単一の原因に還元するのではなく、出来事が時間とともに「展開」していく過程を重視する日本の歴史教育の特徴を示すものなんですよ。

ほえー

こんな感じで、日本の歴史教育は単一の原因を強調しない代わりに、「多角的な視点を取り入れましょう」とか「みんなで考えましょう」という流れになりがちです。

なるほどね。
ここでも「共感」や「調和」を乱さないように、複数要因をあえて並列に置く感じなのかな。

そういうことですね。



道徳心と利他の精神


ところで、「共感」を育むと、なんで道徳心が育つんですか?
良い行いをすると道徳心が育つ、というのが普通かなーと思うんですけど?

日本の社会原理では、他者への思いやり(利他の精神)こそが道徳の中心と考えてるんです。

わー!よく聞く!他者への思いやり!

共感があれば、お互いを思いやる気持ちが自然に生まれ、それが社会秩序を保つ原動力になるってわけですね。

ルールや神の存在に頼らなくても、共感によってある程度秩序が保たれるのって面白いですね。

そうですよね。どちらかというと、「みんなが気持ち良く過ごせるように考えよう」的な、空気を読む文化に近いかも。

なるほど!これが「空気を読む」につながってるのか!

そうなんです。日本独特の「空気を読む」という行為は、共感に基づいた「間主観性」の構築と深く結びついていると考えられます。

間主観性?

「間主観性」というのは、複数の個人が互いに相手の主観を理解し、共有している状態です。

これは、単に個々人が別々の考えを持っているだけでなく、互いの考えや感情を理解し、共感し合うことで、共通の認識や意味を作り出すことを意味します。

まさに「空気を読む」って感じだ。

これまで見てきた「感想文教育」や「道徳教育」、筆者の気持ちを答えよ、みたいな「読解問題」。これらの教育実践を通して、日本人は、他者の感情を敏感に察知し、その場の状況に合わせて適切な行動をとる能力を身につけていきます。

この能力こそが、「空気を読む」という行為の根底にあると考えられます。

なんというか、すっごく解像度が上がった気がします!

それはよかったです。

まあよく言われるように、この「間主観性」は、過度な同調圧力や決断力の欠如といった、マイナスの側面もあります。

ですよね。



行動選択と未来観


イラン編では、「神が定めた直線的な時間」と言ってて、アメリカ編では「目的に向かって逆因果的に考える」って言ってましたよね。
日本の場合はどうなんでしょう?

日本の社会原理では、未来は不確実と考えて、遠い未来に価値的な目標を設定し、それに向かって状況を見極めながら柔軟に進む。と言われています。

「状況が変わったら臨機応変に対応しましょう」みたいなノリですね。

うわー、すごくわかる。
「とりあえず様子見」「空気読んでタイミングを見計らう」ってイメージ。

だからこそ計画変更しやすいし、多様な人と調和しやすい。けれど、逆に言うと「結論をズバッと出すのが苦手」な面もある、と指摘する人もいますね。

さっき出てきた「決断力の欠如」にも通じる話ですね!



他の原理との比較


今回までで、経済原理・法技術原理・政治原理・社会原理といろいろ見てきましたよね。

思えば遠くへ来たものです。

簡単にまとめてもらえますか?お願いします!

この通りです!

そうやって定期的に頭丸めるのやめて…
ビックリしちゃうから…

あ、これウィッグです。

ウィッグだったんだ…

はよまとめを!

簡単に比較するとこんな感じです。

  • 経済原理:効率性や目的達成にフォーカス

  • 政治原理:社会全体のルール形成や合意を重視

  • 法技術原理:真理や規範への服従を重視

  • 社会原理(今回):共感と道徳心、調和を大切にする

日本で受けてきた教育を振り返ってみると、みんなで話し合って意見まとめたりすることが多かった記憶あるかもな。

ここまで話してきた感じだと、ミルプさんは日本の義務教育を履修したんですね。世界観よ…



まとめ:日本の社会原理の核心


それじゃあ最後に要点をまとめましょう。

お願いします!

  1. 共感と道徳心が中心

    • 体験ベースの感想文・意見文で、人の気持ちや状況に寄り添う。

  2. 歴史教育も多角的視点を重視

    • 「どのように成っていったのか」を追う叙述構成で、単一因果じゃなく複数要素を考える。

  3. 不確実な未来への柔軟性

    • 遠い目標を掲げて、状況を見ながら調整するスタイル。

  4. 利他と調和の精神

    • 共感を媒介にして秩序を保つので、強制力や絶対真理への服従とはまた違うアプローチ。

こうやって見ると、フランスやアメリカ、イランとはだいぶ違いますね。
日本っぽいなぁって感じる部分がいっぱいです。

そうですよね。 良い面もあれば、議論がまとまらなかったり、スパッと結論が出せなかったりという課題もあります。

でも、それを含めて日本の教育スタイルというわけですね。

学校での感想文って「正解」がなくても、みんなそれぞれ「それもわかる!」って受け入れてた気がします。

そういうところを大事にしてたんだな。


というわけで、全6回にわたってお送りしてきました、今回のシリーズはこれにて終了です!

お疲れさまでした!

ミルプさんもお付き合いいただきありがとうございました!

4つの教育原理を通して、それぞれの「思考表現スタイル」を知ったことで、自分の思考が、必ずしも普遍的でないことが理解できたと思います。

ですねー

この記事が、メタ認知を鍛えるキッカケになっていたら嬉しいです!

日本の「社会原理」を知るだけでも、自分の考え方を一歩引いてみることができました!

これまで何も考えず、ただ書いていた感想文も、説明されると見え方が変わりましたもん!

そうですよね!みなさんもぜひ、感想文を書いてみて「自分はどう感じたか」「周りの人はどう感じるか」に注目してみてください!

“共感と道徳心” を育むために、素直に気持ちを書き出してみよー!

この記事の感想を、コメント欄とかXでポストしてみてください!

道徳心高めていこー!!

というわけで、最後までお読みいただきありがとうございました!
それではみなさん、すろすろすろーす!

ばいばいぷー!



お知らせコーナー


お知らせコーナーです!
よろしくお願いします!

お願いします!

ついに!Udemyでコースを出すことができました!

パチパチ!

それがこちらです↓↓

読書などを通して得られた知見をもとに作ってみました。note過去記事などを見ていただければ、ある程度、説得力は担保されているのかなと思います。

Udemyでは一人しゃべりですよね?

そうです!なんかちょっと緊張しましたね…

今後も定期的に出す感じですか?

はい。コンスタントに出していきたいと思います。
ぜひチェックしてみてください!

ちなみに、内容はこちらの記事に詳しく書いてあるので、お時間ある方はご一読ください!

今回のお知らせは以上です!
ありがとうございました!

また次回でぷ!

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しらい
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