あなたも鼻詰まり系慢性鼻炎かもしれない

私は慢性鼻炎を患っています。慢性鼻炎の恐ろしさは、自分が慢性鼻炎を患っていると自覚しにくいところにあります

だから「慢性鼻炎?なにそれおいしいの?」レベルで自分とは無縁だと思っているあなたも、もしかしたら慢性鼻炎かもしれません

慢性鼻炎とは

慢性鼻炎とは、主に以下の3タイプの鼻症状:
1. 鼻水
2. くしゃみ
3. 鼻詰まり
のうちのどれかが季節に関係なく続く病気です

ただし花粉症も併発している場合、普段は鼻詰まりだけだが花粉の季節だけ鼻水くしゃみ鼻詰まりのフルコンボが決まる、みたいなこともあります

原因の多くはアレルギーです。つまり常に 空気中/鼻中 の何らかの物質に免疫系が過剰反応しているということです

慢性鼻炎の中でも特に自覚しにくい鼻詰まり系

3タイプの鼻症状のうち、
 鼻水 :出たらティッシュにかむか飲み込む必要がある
くしゃみ:明らかに大きいモーションが生じる
と分かりやすい症状なので「病院に行こう」となりやすいです

一方で、鼻詰まりに関してはそのようなはっきりとした反応(行動)に出ない分、特別に症状を自覚しにくいのです

でも普通鼻詰まったら気付くやろ?

いいえ。私の場合、恐らく物心ついたときから慢性鼻炎でずーっと鼻が詰まっていたので、鼻詰まりしている状態が普通の鼻の通りだと思い込んでいました。厄介ですね。

しかも、私は慢性鼻炎が発覚する前までに何度も内科・耳鼻科に行って鼻を医者に診てもらっているにもかかわらず、「慢性鼻炎である」との診断を受けたことがありません。医者共よ、無能か

私の主な症状

1. 普段から口を開けがち(お口ぽかん)で、閉じるとなんとなく苦しいような気がする。または、息が少しでも上がると、口を開けなければ苦しくなる。思えば歯磨き中も食事中も口を開けていた

2. 息を吸うとき、鼻からキーという高い音や鼻の奥が狭そうな音がすることが多い

3. 痰が多い・よく絡む (鼻水を飲み込むため、喉に雑菌が繁殖しやすいとか?)

4. 鼻をすすることがある

5. 左右の鼻で通りに差がある

6. 鼻を指やティッシュでほじる

7. 鼻をかむとき、ものすごく強くかむ(音でわかる)。こうでもしないと効果がないんだね

8. 朝起きたとき、目ヤニや涙がすごい。鼻と目は近いので、鼻の分泌が目にも影響するんだと思う

9. 軽度の味覚障害。他人と違う味がすることがあった。前提知識として、我々が味と感じているものは、大抵の場合味覚と嗅覚の混ぜ合わせです。だから、鼻詰まりで嗅覚が阻害されると味が変わりかねません。以前、私があるアイスクリームが「薬の味がする」と言ったら誰にも共感してもらえず、実際治療を始めて鼻詰まりが改善した後はそのアイスクリームから薬の味がしたことがないです

慢性鼻炎と関係ありそうなこと(読み飛ばしてもOK)


親がアレルギー持ち

アレルギーはある程度遺伝するので、親がアレルギーの場合本人もアレルギーになりやすい。よって慢性鼻炎にもなりやすい


本人が花粉症などのアレルギー持ち

花粉症もアレルギーなので、花粉症持ちの人はアレルギー体質である可能性が高い。よって慢性鼻炎になりやすい


独特の発声をする

数年数十年単位で鼻詰まりがひどいと、鼻に響かせる発声ができないため、鼻腔を使わない独特の発声方法を用いるようになる可能性がある


枕によだれがつく

鼻詰まりがひどいと夜中口を開けて寝る。その状態でうつぶせに寝ると、よだれが枕に垂れる


よだれの量が多い

直前の「枕によだれがつく」と関連するが、私はリコーダーがよだれでびしょびしょになって、リードによだれが絡んで変な音が出たり、親指の穴からよだれが垂れてきたりとリコーダーの授業では散々だった。夜中によだれが流れ出す分、よだれを出す能力が伸びたのではないかと思っている


唇が太い(たらこ唇)

これに関しては本当に根拠が希薄だが、もし成長期にずっとお口ぽかんだとしたら、唇にかかる圧力が減り、結果唇が発達して太くなるのではという。私がたらこ唇だからって適当に八つ当たりしてるだけかもしれない。ちなみに親はそこまでたらこではない。おっかしいな~ (もしかして:劣性遺伝)

鼻詰まり系慢性鼻炎かどうか判定するもっと単純明快な方法

2通りのやり方があります

1. ネブライザー(耳鼻科で蒸気みたいなのを吸う薬)をやったあと、普段より格段に鼻が通るようになるとしたら鼻詰まり系慢性鼻炎

2. 市販の点鼻薬をやって、普段より格段に鼻が通るようになるとしたら鼻詰まり系慢性鼻炎

私の症状を読んで自分が慢性鼻炎かもしれないと思った方は、上のどちらかを試しましょう

ただし、市販の点鼻薬を買うとしたらこの1度きりにしてください。一時的にものすごい効果がありますが、次節で述べる病院処方の点鼻薬に比べて使用回数が多く手間がかかる上、リバウンドのようにどんどん悪化して使用量が増えていきます

私が行った治療法

その前に前提知識として、慢性鼻炎の3つの主症状のうち、鼻詰まりが最も薬が効きにくいです。以下私のやった治療法を列挙します

まず手始めに内服薬を飲みました。モンテルカストルパフィンです。内服薬はこれ以上増やせません

それでも収まらないので、点鼻薬をやりました。エリザスという粉状の点鼻薬です。点鼻薬はこれ以上増やせません

それでも収まらないので、鼻の粘膜を焼きました(下甲介粘膜焼灼術)。鼻に麻酔をかけ、中に酸のようなものを塗って粘膜を火傷させて殺します。麻酔かけるときと術後はまぁまぁ痛いです。この治療は何度でも可能で、1度やると1~2年効果が持続すると言われていますが、個人差があります。値段は保険適用で7000円くらいです

(なお、内服薬も点鼻薬も下甲介粘膜焼灼術もいくつか種類があり、どれでも構いません)

という風に今現在3種の治療法を全部乗せ(これ以上は大がかりな手術が必要)していても、花粉・黄砂の季節は軽度の鼻詰まりに見舞われ、それ以外のときはほぼ快適、といった感じです

薬のコストは、上記の飲み方で月3000円ほどです。これに1年に一度、粘膜を焼くのに7000円がかかるとして、全体の治療費は月3600円。通信代かな?

鼻詰まりがなくなると口が閉じれてうれちい。
さあ君も月3600円払って口を閉じよう!

参考文献


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