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“サクセスケースモデリング”による、全社員での顧客理解・仮説検証高速化
はじめに
ShippioのProduct Design Managerのにしとうです。先日、RESEARCH Conference(https://researchconf.jp/)にて「Shippio全社員UXリサーチャー化計画」というタイトルでShippioの取り組みについて紹介させていただきました。
[発表内容はこちら]
https://speakerdeck.com/shippio/2022-05-28-ux-research-conf-vf
今回はその中で触れた「サクセスケースモデリング」を簡単に紹介させて下さい。
サクセスケースモデリングとは
基本的には資料の内容のおさらいになるのですが、簡単にサクセスケースモデリングについて紹介させて下さい。サクセスケースモデリングは、「ビジネス貢献にも、価値提供にもつながっていくケースを、再現性高く増やしていく」ことを活動の起点に置くことで、組織の様々な活動を顧客目線でのPDCAにつなげていくことを目指しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1654253052451-hr4lJn3Erx.png?width=1200)
サクセスケースモデリングを実施するためには、大きく4つのステップがあります。
定義
分析
モデル化
共有・浸透
1. 定義
サクセスケースは、大抵の場合「ロイヤルティが高い(かつビジネス構造上売上に繋がりやすい)」人で定義します。個人的には(N)PS(おすすめ度合い)や、Sean Ellis Test(なくなったら困る度合い)を指標とすることが多いです。
2. 分析
分析は、時系列を追いながら、何が起きたかを辿っていきます。特に「1.定義」の際に参照した指標が「上がった/下がった」際に、「ビジネスに紐づく成果」と、「その成果を引き起こしたコアとなる体験」の観点から何が起きたかを理解していきます。
例)例えばShippioでいうと、
(体験)XXという機能を利用したことで、輸入実務における貿易実務者と倉庫とのコミュニケーションが「全くなくなった/手離れした」。
(ビジネス)結果としてその倉庫が関わる輸入に関しては、「確実にShippioのサービスを利用してもらえる」状態になった。
![](https://assets.st-note.com/img/1654253091570-WsenUp4RYA.png?width=1200)
テンプレート的なものもあるので、もし興味ある方がいれば使って下さい。
![](https://assets.st-note.com/img/1654253111693-rj76UKHfYb.jpg?width=1200)
3. モデル化
いくつかのケースを分析していくと、共通した「ステップ・階段」が見えてきます。それらをサクセスケースへの長期シナリオとして可視化することで、目指すべきゴールが明確になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1654253131973-59m4vCEbIg.png?width=1200)
4. 共有・浸透
正直このあたりはまだ試行錯誤中です。今試していることは、「ヒアリングテンプレートで「段階的ゴールに紐付いた成果/行動変容」を意識した問いを立てることや、モデル自体を可視化して見やすくしていく、ということです。
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さいごに
まだまだ取り組みも始めたばかりなので、経過としてどうなってったかはまた共有できればと思います!また、「試してみた/試してみたい」という方もいらっしゃればぜひお声がけ下さい。一緒にナレッジシェアしながら、「愛されるサービス」を世の中に溢れさせたいです^^
また、おまけ的にですが...サクセスケースモデリングを行うことで、「インプットの質が高まる」という効果もあると思っています。
UXリサーチの大事なポイントである下記を意識できるようになるからです。
目的は行動変容や成果創出
不満ではなく、課題(理想と現状のギャップ)を捉える
初期仮説を持って挑む
![](https://assets.st-note.com/img/1654253220022-XY49hhxoyA.png?width=1200)
リサーチカンファレンス、とても楽しかったです。実は当日が誕生日で、スタッフにお祝いしてもらえたのも嬉しかったです^^ 素敵な時間をありがとうございました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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