幸せを願う臆病者

臆病者でありまして
どうも自信がもてなくて
責任をとるという
重みのある言葉が
人生の足枷となって
一歩も動けないのです

無責任なことはしたくない
そんな見栄っ張りの建前と
めんどくさいから嫌だという
心の底からもれ出る本音が
頭の中でせめぎ合い
最後はめんどくさがり屋の
自己中心な心の闇が
行くべき道を閉ざすのです

自身のことで精一杯で
多くを背負って生きるなど
到底叶わぬ願いのようで
それでもどこか憧れて
何度も踏み出してみようと
努力を積み重ねて変わろうと
悪戦苦闘を繰り返すも
殻にこもってしまうのです

他力本願にまみれた
無様な姿を晒しつつ
願ってばかりの人生を
歩んできてしまったのです

幸せになりたい想いすら
おこがましいと思えて
いっそ全てを捨て去って
悟りをひらいてみようかと
調子に乗っているのです

たったひと声かけるだけ
そんなことすら出来なくて
言い訳ばかりの臆病者に
嫌気がさしているのです

それでもいつか訪れる
幸せという名の未来に
遠く想いを馳せながら
臆病風が吹き荒れる
辛く険しい道のりを
歩んでいこうと思います

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