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あまあまとぶっきらぼう

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自分に無関心なぶっきらぼうを甘やかすあまあまの話です
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2021年6月の記事一覧

微熱

 彼はいつも、僕のことを「甘い」と言う。
 それは僕の態度のことであり、決して僕自身の血肉の味のことでないことは、承知している。僕は彼の口に含まれたことがないから。
 しかし、思うのだ。
 甘味というものは、温度が高くなると感じやすくなる。
 だから、きっと今の僕をかじったら、彼の口にはさぞかし甘いんじゃなかろうか、と。
「またくだらないことを考えているだろう」
「なにも言わないうちから、ずいぶん

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