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shiou_kiyomi
2021年6月11日 08:58
彼はいつも、僕のことを「甘い」と言う。 それは僕の態度のことであり、決して僕自身の血肉の味のことでないことは、承知している。僕は彼の口に含まれたことがないから。 しかし、思うのだ。 甘味というものは、温度が高くなると感じやすくなる。 だから、きっと今の僕をかじったら、彼の口にはさぞかし甘いんじゃなかろうか、と。「またくだらないことを考えているだろう」「なにも言わないうちから、ずいぶん
2019年9月23日 17:52
口に甘く感じるものは、生きるために必要なものだ。 例えば糖。脳の燃料だ。これがなければ考え事もできないし、体を動かすこともできない。 例えば脂。これもエネルギーになる。足りなければ肌も荒れる。 甘味料はともかく、糖や脂は必要量を摂取しなければ健康でいられない、生きるのに必須の栄養だ。 甘い、が幸福に直結するともいわれるのは、命を保つために必要なものだからだろう。なければ死ぬ、あれば死なず