
シチリア旅行記③
昔(2009年秋)シチリアへ一人旅に出かけた時の日記が出てきたので、数回に分けて残しておきたいと思います。
(②の続き)
ようやくニューシネマパラダイスの舞台となったパラッツォアドリアーノ村に到着した私とタクシー運転手のおじいちゃん。
村に少し入ると・・・ じゃーーーん

映画館があった広場に到着。
しかし、あまり…感動が…無い…!
予想外の感情に自分でもビックリ。
あーそうそう、ココだよね。映画で観るよりちっちゃい広場だな・・。みたいな。
写真を数枚撮って、
「おじいちゃん・・私、お腹すいた。」
おじいちゃんと一緒に、村の小さな食堂へ
ピザパンを注文した。「おじいちゃんも食べなよ。」コーラはシェアした。
街のガキんちょが集まってきて、カードゲームを始めた。 うん・・普通の田舎町だね。
さ、帰るか。笑
腹ごしらえも終わり、停めていたタクシーへ、トボトボ向かった。
途中、おじいちゃんが「美味しいよ!」と広場の水をゴクゴクと飲んだ。うん、冷たくて美味しいね。てか、この水…飲んで大丈夫そ?

タクシーに乗リ込もうと思ったその時。
街角で立ち話をしていた小柄なオジさんの一人が、おじいちゃんに何やら喋りかけた。
私にも何かを言っている。訳もわからず後を付いて行く事に。
すると、
そこは村のインフォメーションセンターだった。 中へ入る。すると、女性が2人。
壁には・・・

映画の写真!
私、感泣。
やっとここへ来た実感が湧いた。
泣いていると、女性の一人が「写真は綺麗に撮れてるわよね~」と。思わず吹き出す。
オジさんも「ほら!泣いてないで!」
しばし写真を眺めて歓談をした。そして、この村を訪れた人達のサイン帳に、私も堂々と(漢字で)サインをした。(私が訪れた一週間前には、トルナトーレ監督のサインもありました。 )
インフォメーションセンターを出ると、次は隣の建物へ案内され、
一見普通のドアを開けると・・そこは映画のミュージアムでした・・・!!!
私は感極まって号泣です。
このミュージアムには、ファンにはたまらない撮影風景の写真や、映画で実際に使った自転車、 アルフレードの杖や、現物のフィルムなどが展示してありました。
じっくりと見入る。映画のシーンが蘇る。台詞が蘇る。
「一緒に写真撮るわよ!」
タクシーのおじいちゃん、村のオジさん、インフォメーションセンターの女性2人と、
思い出に残る一枚をパチリ!皆さん、本当にgrazie(グラッツィエ)

「ほら自転車に乗って!」


この村の人達は、なんでこんなにも優しいんだろう・・・ はるばる上海から尋ねた甲斐がありました。
(④へ続く・・)
サエコ