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『サカナクションアダプトツアーin日本武道館』に参戦した

素晴らしいものを観させてもらった。感謝!

いやー凄かった。『サカナクションアダプトツアーin日本武道館』

アダプト(適応)
「こんな時代だからこそ適応していかなければいけない。失敗してもまた戻ればいい」by.一郎さん

前夜に見た、愛の深さ

コロナで1/4の人が泣く泣くチケットを手放した今回。私はその誰かの想いを引き継がせて頂き、参戦することができた。

昨日、チケットトレードの不具合が発生した際には、一郎さん直々にインスタライブ。対応の説明をされていた。武道館4daysやる人が前日にファンの意見を聞き取り対応するってどんな愛??

この時点で、すでに私は感動していた。

轟音に包まれた武道館

そして迎えた当日。時刻は18:00を過ぎたスタート直前、私のApple Watchがバイブした。「安静時の心拍数が120を超えました」の警告だった。どんだけ笑

LIVEスタート。
私は元々サカナクションがめちゃくちゃ好きってわけではない。(ごめん笑)でも、音がえげつないとの噂を聞いていたので、一度LIVEへ行ってみたい!と思っていた。

おおお。確かにすごい。着ていたスエットが振動しているのがわかる。轟音。地鳴りに近い。これが体感したかったのだ!

尊重されるアイデンティティ

客層は男女比5:5(くらいの印象)、年齢層の幅も広く、ひとり参戦の人も結構いた。みんな音楽が好きなんだな。老若男女が織りなす一体感

今回のLIVEは「アルバムリリースより先にLIVEをしてしまおう」という挑戦的な公演。だからセトリには「まだ知らない新曲」が要所要所に盛り込まれている。

オーディエンスは各々が思い思いに身体を揺らし手拍子をした。この感じが新参者の私にはとても心地よかった。サカナクションがYouTubeのコメント欄をオフにしていたのも同じ考えからだ。「感動のシェアも大事だけど、自分自身がどう思ったのかを大切にしてほしい」by.一郎さん

一流は想像を超えてくる

音響が素晴らしいのは、まぁ想定内だった。(えぇ、素晴らしかったです。)想定外だったのは演出。ステージ両サイドにあるスクリーンにMVが映し出されたり、ステージ上でお芝居をしている女の子がいたりするのだ。「舞台×MV×ライブ」で表現されることにより、曲の世界に没入することができる。こんなLIVE観たことない!

中盤にはクラフトワークを彷彿とさせる五人横並びのDJタイム。武道館がどでかいクラブと化す。この辺りが、サカナクションのバランスの良さ。マニアとメジャーの間をちょうど良い塩梅で捉えている。(個人的にはDJタイムが一番のお楽しみだった)

サカナクション
クラフトワーク

DJタイムが終わると怒涛の畳み掛けがスタート。レーザービームが飛び交う中、アルクアイランド、アイデンティティ、夜の踊り子、新宝島、などなど、特別なファンで無くとも一度は耳にしたことのあるJ-POPチューンで会場をスパークさせるのだ。参ったなぁ(ちょっと照れ臭い)

ミドル層にも支持されるワケ

ここで本編終了。少し間をあけて、MCとアンコールに突入する。ここからが大人なんだな。

07年08年発売の1st2stから3曲演るのだ。これは「15周年だから」by.一郎さん と言ってたが、すごくわかるんだよ。(同世代です)

40を過ぎると急にゆとりが出てくる。過去を振り返るゆとりが出てくるのだ。アンコール中のMCで「武道館にはレッチリを観にきたことがある」とメンバーが話していたように、それぞれが「あの頃」を思い出す。そして感慨に耽る。「ここまで来たぜ。頑張ってきたぜ」と。

しみじみしたところでラストソング。新曲「フレンドリー」。で、終了。

しっとりと終わった後、メンバー全員がオーディエンスに向かって手を振り、深々とおじぎをした。深い。深い。(ここで私は感涙)明るい照明の中、武道館をぐるりと見渡す。空席は見当たらなかった。「良かったね、武道館パンパンに埋まったよ」昨夜のインスタライブを思い出して泣けた。

未来を背負うリーダー像

私のサカナクションファン歴は、実際チケットを取ってからの一週間かもしれない。だが、きっとこれからは何年も何十年も「ファン」で居続けるだろう。

それは、サカナクションが常にアップデートし続けていることを知ったからだ。きっと「今」は、結成15年の中でもかなり厳しい状況にあるだろうと予想する。ここで「アダプト(適応)」をコンセプトに、果敢にチャレンジする姿を、私は運良く目の当たりにすることができたのだ。なんてツイてる!

「新しい時代の新しい繋がり方、新しい音楽のあり方、ロックバンドのあり方は何だ。時代に適応していくためにアダプトを始めました。これが正解じゃないかもしれませんが、皆さんに期待してもらえるように、ついてきてもらえるように、真剣にワクワクすること見つけていきます。」by.一郎さん

一郎さんの言動は、「この人は世界を変えてくれるかもしれない」と思わせてくれるのだ。

わたしたちに出来ること

勇気をありがとう!
今回、はじめてサカナクションのLIVEを体験した。なんだか「生きること」に前向きになれた気がする。テレビを付ければ※ショックなニュースが飛び込む。日本の未来を憂う。それでも。今日、あの場所に居たことは「あなたにも私にも役割が与えられた」ということだ。

あなたの過去を堂々と褒め称えよう。その自信を糧に、今にアダプト(適応)しながら、アプライ(応用)していくんだ。ひとりひとりが懸命に生き延びるサカナであれ。

2022.1.29 サエコ

p.s.ツアーラストの1/29.30は、この時代にアダプトし、ライブ配信も行われた。ここからは第二章「アプライ」(応用)に移行していく。

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