好きな人
告白ができないかわりに。
だいすきなあのひとに届きませんように。
すきなひとへ。
正直にいうと、あなたと話したくて今のアルバイトに決めました。
扉の外から見るあなたが、私の心に刺さってしまったから、扉の向こう側の人になりたくて。
はじめは顔だけでした。ん、失礼か。
かっこよくて、タイプで、もうそれだけで、じゅうぶんすきになれました。
もうとっくに好きなのに、いや好きだから、
タイプですって冗談みたいに伝えました。冗談じゃないってきづいてほしかったけど、それは無理でした。
わざとシフトをあわせました。
あなたがいないときにもカモフラージュでシフトを入れて、こんなに働く予定じゃなかったんだよ。
あなたと話せば話すほど、その性格にも惹かれました。
普段はあまり褒めてくれないけどここぞというときに、心が折れる前に、かならずほめてくれるところ。
そういうときは自販機でいっぽんジュースを買ってきてくれるところ。
たいへんなはずなのに、誰よりも元気に明るく振る舞って、つかれるところを見せずに仕事をしてるところ。
1秒1秒、その一瞬に惹かれて、
好きになっても意味なんかないのに。
私とあなたは立場が違うから、
これから好きって伝えることはないけど、
伝わってほしくなんかないのに、
たまにわがままになってしまう。
好きって言われたら、おれまにうけちゃうよーって言ってたの知ってるから
何度もふざけて好きって言おうと思ったけど、
ふざけられないくらい好きで、
言えなかった。
みんなといるときは全然私の目なんか見ないくせに、
2人になった瞬間よく話すし、
今日残業付き合ってよーって、
バイトにいう言葉じゃないでしょって
特別扱いされてる気になっちゃうよって
毎回もちろんいいですって言っちゃうのも恥ずかしかったりして。
期待して、無理だって思っての繰り返しで、
もっと一緒にいたくて、もっと話したくて、
ほんとはもっと同じ時間を共有したいしほんとは、もっともっと、、、って
だめなのに。この好きなんて意味なんかないのに。あふれて。
気づけば、
毎日あなたをおもっています。
隣にいれる未来を願ってしまいます。
好きです。
付き合ってください。
なんて、見てるわけもないのにね。