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カト
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毎度お馴染み京セラ美術館のカフェで昼酒宴をした時。京野菜満載のワンプレートは必ずお品書きが付く。食材の産地、パンやサルシッチャなどの加工品、製品の時には店名が記載された、いわばヒトサラ履歴書みたいなもん。 これまであまり気に留めず、ただ美味しく食べてた漬物(大抵は刻んだしば漬け)のお品書きを初めてちゃんと見た。ちょびっとなんだけど紫蘇の風味、塩分を控えた味わいがクラフトビールにも合うんですわ。
加藤順漬物店ねぇ…、住所を見たらここから徒歩圏内。んじゃ行ってみようと、ほろ酔い気分でテクテク歩き出した二条通り。銀の輔のバッグを作ってくれた日の出テントも遠くないなぁと思いつつ、此の辺だよねぇって脇道を覗いたらね。
ありましたわ、可愛いお店が。もうこの見た目と佇まいにグッと来てしまった。緑色のストライプも鮮やか、丸にカタカナの「カト」。家紋じゃなくてカトなんだ。しかもハイカラな太め縦縞って、どうよ!
これまで四条フランソワ近くの漬物屋さんを贔屓にしてて、京都に来る度買ったり送ったりしてたけど、しばし漬物買いもしてなかったんだ。でもあの味とこの佇まいを知ったら、そりゃ買うでしょ?
こぢんまりした店内には冷ケースがシンプルに並び、女将さんと思しき女性がお店番。もう美味しいのは分かってる。あれこれ選んで、帰宅後に届くように手配した。
食べ物って思い出とリンクしてるよね。もちろんそれ自体美味しいのが一番だけど、食べると思い出すことって、味わいの大切な要素です。賞味期限ギリギリまで粘ってゆっくり食べて、二条通りの脇道のカイラシイお店と思い出すのであった