いろんなことがうまくいかなくておちこんでいる人へ
「いろんなことがうまくいかなくて、心が折れそう。こんなときどうしてますか?」との問いに、
① 自分の気持ちを紙に書きだす。あとでシュレッダーにかける。
② SOSを出す
③ 誰かにやさしくしてもらう → 人生捨てたものでないと思える
と、返答してみて気づいた。
誰かにやさしくしてもらう、と、誰かにやさしくする、は同じことだと。
たしか昔切り抜いた新聞記事に、そんな話があったはず。さがしてみたら、慶応大学教授(当時)の芽陽一さんが書かれた「学生さまざま」というコラムだった。しょっちゅうおちこむ同級生に助言している学生の言葉がとりあげられていた。
「僕も仕事がうまくいかなくて、つらいことが多い。だから、すぐおちこみそうになるんだけど、そんなときは何かひとつよいことをすることにしてるんだ。ごみを拾うのでも、お年寄りに手を貸すのでも何でもいいのさ。すると気持ちが明るくなってまた仕事をやる気になる。君も一度やってみろよ。」
自分のことでいっぱいの心は苦しい。誰かのために何かをすることで、心に空気が入り、自分のことが少し抜けていく気がする。そうすると心に余裕ができて、また違った視点も持てるようになるのだろう。
誰かにやさしくしてもらって感謝したり、やさしくして感謝されたりしながら、お互いに心の栄養をもらっているのだと思う。
弱っているときは人を頼ろう。助けを求めよう。
そして、弱っている人がいたら声をかけよう。できる範囲でできることをしよう。
私も「自分のことは自分で」の意識が強く、頼るのが苦手だった。最近はそんなこともいってられなくなり、頼ることを学んでいる。