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すきなものどうしのトラウマ

友だち関係は私にとって常にトラウマだ。
それは、はるか昔の小学生の修学旅行のバスの席決めに由来する。

私が一番仲良かったのはKちゃんだ。
先生からバスの席決めで「二人一組になって」といわれたとき、当然Kちゃんと一緒になるものと思っていた。
ところがKちゃんはOちゃんと二人組をつくっていた。
「いつのまに・・・」
Kちゃんに向かった私の心は行き場を失い、同じく余っていたNちゃんと二人組になるしかなかった。

そのショックが大きかったのか、修学旅行当日、私は高熱を出してしまい、参加できなかった。そのころ風邪がはやっていたのか、結構休んだ子がいて、Oちゃんもいかなかったらしい。

修学旅行から帰ってきたとき、担任の先生が連絡帳に書いてくれた言葉を今も覚えている。
お見舞いの言葉とともに「Kさんもさみしそうでしたよ」と。
「ちがうよ、先生」いわなかったけど私は思った。
「Kちゃんがさみしそうだったのは、私が休んだからじゃなくて、Oちゃんがいなかったからだよ」
先生の情報は古すぎる。

あなたにはこんな思い出、ありませんか?
今の時代、席決めとかどうしてるんだろう。              すきなものどうしって残酷だよね。

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