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要約 『小さな天才の育て方、育ち方小・中・高に通わず大学へ行った話』 著者 吉田あきこ、星山まりん

だから、誰もが自分が最高だと思える生き方ができたら、そんなに素敵なことはなくて、それがいちばん楽しくて美しい世の中だとおもう。 88ページより

●はじめに

本書は、小学校から高校まで、一切学校に通わず、大学に現役合格した著者と母親の回想録です。

著者の星山さんは、小学校から不登校になり、高校まで一切学校に通いません。しかし、17歳の時、「大学に行きたい」と一念発起、九九も分からない状態から、小・中・高12年分の勉強を約3か月で終え、高校卒業認定試験に合格し、そのまま大学にも現役合格しました。

本書からは、無理に学校に行かなくても、「やりたいことをやり、やりたくないことはやらない」という生き方を実践し、勉学を楽しみ、社会に仕事と居場所を作り、幸せになれる人間、つまり立派な大人が育つことが学べます。

●本文要約

1 「やりたいことをやる」「やりたくないことはやらない」


星山さんは、小学校1年生の時、男子は青、女子はピンクのファイルが配られるなどの、学校で当たり前に行われているシステムに強い違和感を持ち、小学校に行くのをやめてしまいました。母親の晃子さんも「学校という形に、全ての子どもが合うわけではない」と考え、登校拒否を受け入れます。そして、6歳から11歳までデモクラティックスクール(サドベリースクール)に通います。
星山さんはその頃から「やりたいことをやる」「やりたくないことはやらない」を大切にしてきたと言います。学校のことも重大なこととはとらえず、着る服やご飯を選ぶような感覚で、「行く、行かない」を選んだと言います。

2 大学に行ってみたい、と一念発起


その後、小学校、中学校、高校には通わず、九九も知らずに育った星山さんですが、17歳の夏、大学受験の6か月前に「大学に行きたい」と思い立ちます。そこから約3か月で小・中・高の学習内容を終え、6か月で、高卒認定試験と大学受験の双方に合格します。
星山さんは、自分は特別頭がいいわけではなかった、と言います。しかし、6か月で大学に受かる遊びの1つとして、「ゲーム」を攻略するように、勉強に取り組んだからこそできたのだ、と言います。必要なのは特別な頭の良さではなく、自分が「学びたい」「やりたい」と心から思っているかどうかだったと振り返ります。「やりたいことをやる」「やりたくないことはやらない」を大切に生きている星山さんにとって、人生は「たくさんのやりたいこと」に溢れており、勉強と大学は「やりたいこと」「行きたいところ」のひとつに過ぎず、「生き方」ではない、と言います。

3 主体性を育んだデモクラティックスクールと親の愛情

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