魂の響きとともに―台湾大地シュタイナー学校12年生オイリュトミー卒業公演レポート

本日1月9日、大地華徳福学校での特別な一日

1月9日(木)、大地華徳福学校12年生によるオイリュトミー卒業公演が行われました。この公演は昨年9月から始まった卒業公演プロジェクトの集大成であり、生徒たち一人ひとりの情熱と努力が結実した瞬間でもあります。

ベートーヴェンの「悲愴」やグリーグの「トロルハウゲンの婚礼の日」を通じて、生徒たちの「心の歌」がオイリュトミーの美しい動きとして空間に描かれ、観客に深い感動を届けました。この日のために費やした時間、仲間と共有した挑戦、そして最後までやり抜いた力強さ――そのすべてがステージ上で輝いていました。



曲に込めた思い

曲間の挨拶で語った、今回選んだベートーヴェンの「悲愴」に込めた私自身の思いをここでシェアさせてください。

「私がこの曲を彼らとやりたい!と思った理由には、深い意味があります。
ベートーヴェンが『悲愴』を作曲し始めたとき、彼はすでに難聴の初期症状に悩まされていました。才能あふれる若き音楽家が、自らの耳が聞こえなくなる恐怖と直面したときの絶望は計り知れません。しかし彼は、その内なる絶望の中から力強さを見出し、生涯を通じて歩み続けました。
その『芯の強さ』こそが、私がこの曲を通じて生徒たちに体験してもらいたかったものです。オイリュトミーを通じて、この曲の深い魂に触れることで、ベートーヴェンの『内なる力』が彼ら自身の魂と響き合い、未来を力強く歩むための『通奏低音』として、また人生のお守りのように彼らの内に刻まれることを願いました。」

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魂が響き合う公演

この言葉通り、生徒たちのパフォーマンスには魂が宿り、それが観客の心にも深く響いていました。卒業公演を通じて彼らは大きく成長し、その輝きと力強さは彼らの未来への一歩を後押しするでしょう。

未来へと歩み出した彼らに、心からの拍手を贈ります。


特別な一日を振り返り、共に感動を分かち合えたすべての方々に感謝を込めて。




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