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レンコンのおいしい食べ方

レンコンって、少し近寄りがたいお野菜だった。近所のスーパーでは「◯◯グラムあたり ◯◯円」と書かれたPOPが立っていて、ラベルにある実際の売価は「◯◯円」の3倍ぐらいだったりする。手に取って、しばらく迷って、売り場にそっと戻すことが多かった。

そんな私がレンコンに夢中になったきっかけは、ポケマルで栗又さんのレンコンを注文したことだった。茨城県土浦市はレンコンの生産量が日本一の地域で、そこで作られた栗又さんのレンコンはポケマルでも人気が高い。1kgのお試しサイズや、「はみ出し物への鎮魂歌 いや!レンコンかァ!」という名前がつけられた、市場へ出荷できない端数の部分を集めた商品もあり、気軽に試しやすい。

レンコンを食べた方々が栗又さんに感謝の気持ちを伝える「ごちそうさま投稿」を読んでいると、もう何度も彼のレンコンをリピートしているというファンも多い。ポケマルユーザさんの美味しそうなレンコン料理の写真を眺めていたら、私も注文せずにはいられなくなってしまった。

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昔、スーパーでレンコンを買っていた時は薄く切ってきんぴらにすることが多かったけれど、最近はレンコンのステーキ一択。ステーキにすると、食感とレンコンが持つ甘さを存分に楽しむことができる。栗又さんのレンコンは鮮度がよくて、穴の内側まで真っ白。これを、1cm程度の厚さに切って、ごま油を引いたフライパンで焼いていく。

まず、弱火で片面を1分半焼き、裏返してさらに1分半。続いて、今度は中火で、両面を1分半ずつ焼く。火を強めるとフライパンに張り付きやすくなるので、たまに菜箸で動かしてあげる。

最後に日本酒大さじ1と醤油小さじ1をフライパンにざっと注ぎ入れ(この時の音が好き)、レンコンをひっくり返しながらなじませる。両面に七味をふりかけたら完成。ピリリと辛くて、お酒にも合う。

この味付けがとにかく好きで好きで、他の食べ方をしなくなった。

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先日、東京ドーム で「世界らん展2020」があって、その中でポケマルはリアルマルシェを開催した。千葉県市川市から来てくださった片平さんが販売していたのが、「栗レンコン」だった。

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もうすっかりレンコン好きになってしまった私は、栗レンコンを購入。お父様と一緒に農業をされている片平さんに、美味しい食べ方を教わった。

「フライパンに油を引いて、1cmの厚さに切ったレンコンの両面に油をつけます。そうしたら、蓋をして、弱火で15分蒸すだけ。レンコンの水分で蒸されるんです。栗のように甘いので、味付けはしなくて大丈夫ですよ。泥を落とせば、皮もむかずに食べられます。これ、昨日掘りたてなんですよ」

こんなに丁寧に教えてくださったのに、まずは両面を焼いてお醤油と日本酒と七味をかけて食べてしまった私。ところが、なんだかしっくりこない。レンコンの甘みが驚くほど強く、まるでフルーツのようなので、七味とケンカしてしまうのだ。

2個目のレンコンは、片平さんに教わったとおりに調理してみることにした。オリーブオイルを引いたフライパンにレンコンを入れて、蒸すだけ。

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焦げ付いてしまわないか心配だったけれど杞憂で、ちょうどいい食感に仕上がった。味付けをしなくても、衝撃的なレベルで甘く、美味しい。レンコンの概念が変わる。街で、一枚ずつ配ってあるきたいレベルだ。皆の驚く顔が見たい。

1週間ほどかけて食べきったけれど、買ったばかりの時が最も甘みが強かった。鮮度によって味って少しずつ変わるものだな、ということも実感できて、楽しい体験だった。ちなみに、濡れた新聞紙にくるんでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管すれば1ヶ月はもつとのこと。レンコンは、とにかく乾燥を嫌うらしい。

旬は2月だそうなので、月が変わる前にもう一度食べたいな。


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