バーミキュラのフライパンで真っ赤なコチュジャン炒めを
ありきたりじゃつまらない。少し、いや、うんと癖がある方がグッとくる。
バーミキュラのフライパンが届いた。
このフライパンの魅力についてはバーミキュラの美しいサイトで余すところなく説明されているので、ここでは多くは語らないでおくけれど。読めばきっと欲しくなってしまうと思う。
この鋳物ホーローフライパンに惹かれた一番の理由は、「食材から出た余分な水分が瞬時に蒸発する」と謳われていたこと。適当に作った炒め物が薄味だったりベチャッとした仕上がりになることが多くて、野菜から出る水分のコントロールがうまくいっていないなと感じていたから、救世主の登場に胸が高鳴ってしまった。
早速、夫にポークソテーを作ってもらった。
厚さが3cmほどあるロース肉だったが、火入れの具合は完璧。ただ、先に入れていたニンニクのスライスが黒焦げになってしまった。いつもの鉄フライパンと同じように調理しても、うまくいかないらしい。
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このフライパンの癖を掴むために、次は私がイカのコチュジャン炒めを作ってみることにした。
オリーブオイルを引き、ニンニクを放って火を付ける。一拍の間を置いて、ふわりとニンニクの香りが立ちのぼる。
次は野菜だ。ニンニクの芽とミニトマトをわさっと入れる。水切りは甘かったと思うが、べちゃべちゃになることもなく、気持ちよく炒められる。
さらに、輪切りにしたスルメイカの胴と、ゲソを入れる。みるみるうちに赤く色づいていくイカから、食欲をそそる香りが届く。ポケマルで注文した村井さんのスルメイカは、これまでに何度も炒めているが、こんなに香りが立ったことはないはずだ。ニンニクに火を入れている時点でも思ったが、今まで使っていたフライパンよりも食材が早く強く香る気がする。
醤油とみりんとたっぷりのコチュジャン、そして辛味を足すためにジョロキアパウダーを混ぜ入れて完成。
やわらかく仕上がったイカに、しゃきしゃきとした歯ごたえのニンニクの芽。ミニトマトはくしゃりととろけ、甘辛い味でごはんが進む。もちろんビールも欠かせない。韓流ドラマを観ながら、ビールグラス片手に激辛のコチュジャン炒めをつつきたくなる8月だ。
調理に慣れるのにはもう少し時間がかかりそうだけど、他のフライパンにはない魅力が見えて、すでに愛おしい。すべすべと触り心地のよいウッドハンドルも最高だ。キッチンに入る時間を一層楽しくしてくれるフライパンに出会えた。
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イカのコチュジャン炒め
<材料>
・スルメイカ 2杯
・ニンニクの芽 1束
・ミニトマト 7個ぐらい
・ニンニク 1かけ
・コチュジャン 大さじ1と1/2
・醤油 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・ジョロキアパウダー 適量(激辛にしたい場合のみ)
・オリーブオイル 大さじ1/2
<作り方>
1. フライパンにオリーブオイルを引き、ニンニクのスライスを入れたら火をつけ、弱火にしてニンニクから香りが立つまで待つ
2. 3cmぐらいの長さに切ったニンニクの芽と、半分に切ったミニトマトを加えて、中火で炒める
3. スルメイカは胴を輪切りにし、ゲソは食べやすい大きさに切っておく。ミニトマトが少しやわらかくなったぐらいのタイミングで加えて、火が通るまで炒める
4. 醤油、みりん、コチュジャンを加え、激辛にしたい場合はジョロキアパウダーを数回振る
5. コチュジャンが全体になじんだら完成
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■ 登場した食材