見出し画像

子どもの「きっかけ格差」。「若者による花の購入が少ない」という花業界の問題。2つの課題を解決する糸口にしたいプロジェクト

こんにちは。株式会社JOUROでライターをしている岩田紫苑です。JOUROは、花に関わる新規事業及び新商品/サービスの創出を共創・支援する会社であり、様々なプロジェクトの創出を目指しています。

今回は、JOUROが手掛けるプロジェクト「フラリボン」について、ご紹介します。

プロジェクトの目的と背景。2つの課題解決にむけて

この取り組みが始まった経緯は、2つの課題を解決したい!という想いからです。

①子どもの「きっかけ格差」「体験格差」を減らしたい。

最近メディアでも取り上げられ、社会課題になりつつある「きっかけ格差」「体験格差」。これらは、様々な事情によって、格差が広がっています。
例えば、過疎地などの地域特性であったり、シングルファミリーなどの貧困家庭、地震などの自然災害。(NPO法人カタリバさんHPによる)

趣味嗜好品である花は、食べ物と違い、無くても困らない。購入の優先順位も低くなってしまうのは分かる。けれど、生活に取り入れたり触れることで、心が豊かになったり癒される。この花のパワーを1人でも多くの子どもたちに体感してほしくて、花業界の有志メンバーが、このプロジェクトの立ち上げと運営に関わっています。

②「若年層ほど、花の購入金額が低い」という花業界の課題を解決したい。

令和6年7月に発行された、農林水産省のデータ「花きの現状について」32ページによると、29歳以下の年間購入額が2,284円であり、とても低い。さらに30~39歳の年間購入額は2,281円。この状況下では、親子で花屋さんに行く機会や、自宅に花を飾ること機会も、非常に少ないのでは…?と危惧し、本プロジェクトを立ち上げました。

令和6年7月 農林水産省「花きの現状について」P32

プロジェクトの流れ

前提として、このプロジェクトは、株式会社バリューブックスさんが手掛ける、本で寄付する「チャリボン」という仕組みを活用しています。
寄付した本が、実際どのような流れで、花に変わり、子どもたちに届けられるのかというと…

①不要になった本をお持ちの方は、段ボール箱に本を梱包。ネットで集荷依頼をかける
②指定場所に、宅配業者が段ボール箱を受け取りにいきます
③その後、皆さんから寄付していただいた本は、査定センターへ。
④本が査定され、査定額が決定!
⑤その査定額はチャリティーとして、NPO法人カタリバさんへ。
⑥後日、「フラリボン」運営メンバーが、NPO法人カタリバさんにいらっしゃる子どもたちにむけて、ワークショップを実施。

皆さんから頂いた査定額(集まった資金)は、ワークショップ時の花代や資材代にあてています。

第一弾では、夏の時期にぴったりな生花を用意しました。

第一弾の様子はコチラからご覧いただけます。

第二弾を終えて(集計結果のご報告と御礼)

第二弾の本の回収期間が、9/1~10/31まででした。沢山の方々に協力いただき、回収冊数984冊、金額は59,094円になりました。

運営メンバー自身、不要になった本を第一弾で出し切ってしまったため、回収に苦戦していましたが、プロジェクトに共感してくれた皆さんが、各々でシェアしてくださったり、イベントやマルシェに併せて取り組みを実施してくださったおかげで…無事まとまった金額を集めることができました。ありがとうございました!

この金額を、花代や資材代にあてて、NPO法人カタリバさんにいらっしゃる子どもたちにワークショップをしに行ってきます。こちらのワークショップについても、また改めてご報告させていただきますね。



いいなと思ったら応援しよう!