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5/5〜8 立夏のお菓子『唐衣 -からころも-』

提供: 5/5〜8
菓銘: #唐衣 -からころも
ういろう | 黄味餡
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陸地に咲く菖蒲(あやめ)に次いで水辺に咲く杜若(かきつばた)をもっちりとしたういろうでおつくりしました。中は玉子の風味がやさしい黄味餡です。
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「唐衣 からころも 」という銘は平安時代の歌人、在原業平が詠んだ和歌に由来します。「唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思う」旅路で都に残してきた妻を思って詠んだこの歌はその頭文字をとれば旅先の名花「かきつばた」が織り込まれ一層の旅情を感じさせます。
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唐衣は十二単の一番外側に着る上着のこと。確かに着物の袖のようにも杜若のようにも見える意匠の妙に感服します。
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◎季節の一句
『空も地も味方だった日こどもの日』
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青い空を悠々とゆく白い雲。足に触れる緑の大地。すべてが子供だった自分の味方だった時がある。五月五日は端午の節句。昭和二十三年に国民の祝日が定められ「こどもの日」となった。明るく愉しい語感の季語である。
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作: 志田 円(しだ まどか)
福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘(じめいしょう)」同人
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#二十四節気 #立夏
#俳句 #志田円 #自鳴鐘 #こどもの日
#お菓子 #汐音屋

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