こよみ薬膳 #大暑 7/23〜8/6頃
暑さが一段と厳しくなる頃、夏の盛り。入道雲が立ち上り、夕立が降ったり雷が鳴ることも。
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毎日汗が吹き出てとまらないほどの暑さが続いています。汗をかくことで体温調節ができるわけですが、かきすぎると体内の水分が減って血液も煮詰まっていきます。
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ちょっと想像してみていただきたいのですが、お皿に入ったスープをさじですくうとき、最初は一度でたっぷりすくえますが、少なくなると一度ですくえる量は減り何度もさじを運びますよね。
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これは夏の心臓も同じです。夏場、特に運動をしていなくても鼓動や脈拍が早くなるのを感じることがあるでしょうか?汗やお小水がたくさん出て血液の水分量が減ると、血液を全身に運ぶポンプの役割をしている心臓はいつもよりたくさん動くので、夏は心臓の疲れが出やすい時期です。
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からだを潤す体液が減るとからだに熱がこもりやすくなり、熱中症の危険性も高まります。
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足りないものは補う。体液をつくるのは飲料水ではなく食事から摂る水分です。夏の野菜や果物には利尿作用でからだの熱を排出しながら潤すものが多くあります。食欲がなくても食べやすいお豆腐や乳製品、卵豆腐なども潤いを補います。潤すはたらきはありませんが、急場の熱冷ましにはすいかがよく効きます。また、ゴーヤや緑茶など苦味のあるものは心臓のはたらきを助けてくれます。
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食欲不振や消化不良になりやすい方は生ものや冷たいものを控えめに、熱を通し温かいものの方がおなかにやさしいですよ。食べ物の効能は加熱しても基本的に変わらないと薬膳では考えるので、たとえば暑さを凌いで潤いをつくるトマトならトマトソースやラタトゥイユにするなど美味しい工夫もできますね。
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今日のお菓子、菓銘は「玉簾」。小さな工夫を積み重ねて少しでも涼を呼んできたいものです。
皆さまどうぞすこやかにこの夏をぶじ越えられますように。
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