塩見耕平|予防医療を社会実装

予防医療を社会実装していくための取り組みを様々な形で行なっています。

塩見耕平|予防医療を社会実装

予防医療を社会実装していくための取り組みを様々な形で行なっています。

最近の記事

つくば市で人気の保育園ランキング

来年4月に予定している妻の復職に合わせて、1歳4ヶ月の娘が通う保育園をつくば市内で選ぶ必要があるのですが、どこが「良い保育園」かを知ることは難しいです。 そもそも「良い保育園」の評価基準は相対的で、 ・立地が良い ・保護者対応が良い ・教育方針がしっかりしている ・おむつ・ごはん・連絡のシステムが面倒じゃない など、様々です。 またweb上では「人気ランキング」なるページがいくつかあったのですが、主観的な評価すぎて全く参考にならなかったため、定量的に人気を確認したいと思い

    • 締めのラーメンが食べたくなる理由

      飲み会をするのも難しい時期が続いてますので、締めのラーメンなんて遥か昔のことのように感じますが、いつか締めのラーメンを欲するほど飲み散らかす日を想像しながら血糖コントロールの観点で締めでラーメンを欲する理由について書いていきたいと思います。 通常、夜中にラーメンなんて食べたくなりませんよね。。 10代の子とかは別にして。 なぜ飲むとラーメンを食べたくなるかというと、アルコールを飲むと血糖値が下がるからです。 アルコールを分解してくれるのは主に肝臓です。 肝臓でアルコール

      • 2021年の最新フィットネストレンド

        毎年年始にアメリカスポーツ医学会が発刊している雑誌で報告される「Worldwide Survey of Fitness Trends」というものがあります。 これはその名のとおり、フィットネス業界における流行をランキング形式で示しているものです。 ちなみに2021年はこんな感じでした。 新型コロナウイルスの蔓延を受けてランキングは大きく変動しましたが、そもそものテクノロジーが上手く活用されただけのようにも思います。 オンライントレーニングはその典型ですが、日本でも随分

        • 「全集中の呼吸」を行うための科学。

          イグザルトの塩見です。普段はデータにもとづくトレーニング指導などを行なっています。 今回は『鬼滅の刃』に出てくる全集中の呼吸についてのお話です。多くのお子さんがトライしてきたのではないでしょうか。カメハメ波を出そうとふんばっていた30年前の私と同じようにw 全集中の呼吸について、アニヲタWiki(仮)では以下のように説明されています。 呼吸器官や血流器官を活性化させ、瞬間的に身体能力を強化する特殊な呼吸法。 これによって自身の肉体を強化し、それぞれの習得した「型」を用

          専門的スキルよりマーケティングやらデザインを。もっと言えば思いやりを。

          専門家が一芸のみで尊敬してもらえる時代はとうに過ぎ去ったという話をしたいと思います。 あらゆる情報が民主化する時代において、数値化された技術はコモディティ化して市場価値が低下していきます。 例えば30年前は一部の専門家しかアクセスできなかった最新の論文を、今では世界中のどこにいても簡単に読むことができます。 20年前は普通のホームページを作るのに数百万円の受注をしていたのに、今ではノンコードと呼ばれるソフトを使い、コンピュータ言語を全く知らない人が自分でwebページを作

          専門的スキルよりマーケティングやらデザインを。もっと言えば思いやりを。

          どうして夏の暑い日には塩分が必要なのか

          普段は血糖のコントロールによる体型や体調の調整方法を指導しているイグザルトの塩見です。 夏は塩分を摂れというけれど、どうしてなのかいまひとつ理解できない方も多いのではないでしょうか。原理を理解すれば予防しやすいので、簡単に説明していきたいと思います。 結論から言うと「汗腺でナトリウムを再吸収できず、失ってしまうから」です。 以下でもう少し具体的に説明します! 人間の体はタンパク質でできていますが、体温が上昇しすぎると白く固まってしまいます(鶏肉を茹でると白く固くなるのと

          どうして夏の暑い日には塩分が必要なのか

          ダイエットで重要なのは「痩せる」よりも「太らないコツを知る」こと

          イグザルトではフリースタイルリブレを使って血糖値の変動に基づく生活習慣指導を行なっているのですが、指導を受けていただいた7割以上の方が指導の終了後も継続して体重が減ったと報告してくださいます。 リバウンドしてしまう多くのダイエットサービスとは根本的に指導の内容が異なるからです。 瞬間最大風速的に短期間だけ我慢して強制的に痩せたとしても、その努力を継続するのはとても難しいことです。 イグザルトの指導でなぜ継続的な効果を導けるかというと、何よりもまずお客様の生活を大切に考え

          ダイエットで重要なのは「痩せる」よりも「太らないコツを知る」こと

          睡眠の質と血糖値との関係について

          寝付きが悪かったり、十分な時間寝ているはずなのに疲れが取れないという方は、もしかすると夜間の血糖コントロール不良が関係しているかもしれません。 血糖値が乱れると休息の質が悪くなるのですが、それがなぜなのかについて少しだけお話しさせてください。 血糖は、当然ですが血液中の糖質のことです。 血液中の糖質が増えすぎる(血糖値が高くなる)と肥満になったり血管機能を低下させる原因になりますが、頭や体を動かすエネルギーの源になる重要な物質でもあります。 少し話は変わりますが、体の

          睡眠の質と血糖値との関係について

          クラファンを使ったプロモーション方法

          プロモーションやマーケティングの話に触れる機会が増えたのですが、面白い作り方をしている医学書の話を聞いて、直近の私の状況でどんな戦略を考えられるかな、、ということをひとりごちたいと思います。 まず、最近の実績について。 先日ようやく公開した糖尿病予防映画『糖尿病の不都合な真実』 https://youtu.be/i6ETHFAhtkE この映画は「恐怖」によって予防の意識を高めようという作品なのですが、恐怖を煽るだけで解決策を示さないのは不誠実ではないかということで、祥伝

          クラファンを使ったプロモーション方法

          講義中にスマホばかり見る「礼儀の正しさ」

          私はご縁あって予防医療普及協会という一般社団法人で事務局を務めさせていただいており、そこでYOBOオンライン対談という毎月開催のイベントを運営しております。 (予防医療オンラインサロン「YOBO-LABO」の会員向けのイベントなのですが、外部の方も有料で参加可能です↓) 対談はオンラインでZoomウェビナーを使用しており、冒頭に専門家の方から20分程度の講義をおこなっていただき、その後に協会理事の堀江貴文氏とゲストが対談するという形式で行なっています。 この対談動画は、

          講義中にスマホばかり見る「礼儀の正しさ」

          血糖コントロールとストレスや睡眠の関係について

          今回はストレスが血糖コントロールを乱すというお話をしたいと思います。 「ストレス」というものが何か、もっと言えばどのような数値でストレスを測定することができるのかというと結構むつかしかったりします。 例えば「あの人にこんな理不尽なことを言われて本当につらい」とか「誰にでもできるこんなことすら満足にこなせない自分」といった状況でストレスを感じる方は少なくないのではないでしょうか。 ストレスをどのような数値で測定するかというと、現状ではアンケート形式か「脈拍のばらつき」のよ

          血糖コントロールとストレスや睡眠の関係について

          マウスで手が疲れる理由とか、姿勢が悪くなる理由とかって本当は簡単に直せるという話

          夜中のおかしなテンションで書いていますが、10年以上前からずっと、いやもう本当にずっと思ってきた「人間工学には改善の余地がめちゃくちゃあります」という話ををしたいと思います。 人間工学(エルゴノミクス)という言葉は、家具や大型家電、PC周りでよく見ますが、「人の動きの専門家」的な視点で見ると、体にとってまだまだ楽じゃない商品がたくさんあるんですよね。 分かりやすい例が、「人間工学」のWikipediaに現れています。 トップにある「自動車関連の人間工学設計テンプレート」

          マウスで手が疲れる理由とか、姿勢が悪くなる理由とかって本当は簡単に直せるという話

          ほとんどのティーチャーが不要になるのでは、という話

          web2.0という言葉があるんですが、これはインターネットによって自由に情報を発信したり受信したりできるようになった状態のことを意味します。 端的に表現すると「情報の民主化」ということになるのですが、ほんの20年前までは欲しい情報にアクセスするには本を買ったり専門家に話を聞かなくてはならなかったんですよね。 現代では、わからないことがあればスマホを使って親指一本で(何なら口頭でSiriさんに聞くだけで)すぐに調べることができるようになりました。 このように情報が整備され

          ほとんどのティーチャーが不要になるのでは、という話

          糖質制限ダイエットでリバウンドする理由

          ダイエットには成功したのに、その後リバウンドしてしまったという経験はありませんか? 同じような経験をしている方は本当に多いですが、自分で血糖をコントロールする知識がつけば、体重の調整なんて簡単です。 ここ十数年で糖質制限ダイエットは一般的になりましたが、「糖質制限と血糖コントロールは違うんですか?」という疑問へのお答えと、リバウンドのリスクについてお伝えしたいと思います。 糖質制限ダイエットでリバウンドする大きな原因のひとつは「自分の気持ちに反して無理をするから」です。

          糖質制限ダイエットでリバウンドする理由

          血糖コントロールが人類を救う

          血糖コントロールは人類を救います。 大袈裟に感じるかもしれませんがこれは本当で、逆の表現をするとつまり血糖コントロール不良で亡くなっている方が大勢いるということです。 血糖なんて興味がないという方は少なくないと思いますが、太る原因とか老化の原因が血糖コントロールにあると言われるといくらか「自分ごと」として感じられるのではないでしょうか。 なぜ血糖が太る原因になるのかというと、それは血液中に漂っている脂肪の成分が、血糖と結びつくことで中性脂肪になるからです。 ですので、

          血糖コントロールが人類を救う

          「産前産後ケア」という考え方

          クラウドファンディングに挑戦中の整形外科医中川将吾先生がカケラジに出演して下さってました(2回目!) 女性は子供を産んで育てるのがあたりまえだったのはいつ頃までなんでしょう。 昔の女性は大変な苦痛を当然のものとして処理されてきたのだろうなぁと思いつつ、まだまだ本当の大変さが理解されていないかも?と思う最たるものが「出産」です。 産前産後で母体にかかる負担 クラファンの応援として書かせて頂いた文書がこちらになります。 産前産後で母体にかかる負担は大きく、呼吸・循環・代

          「産前産後ケア」という考え方