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【長岡移住体験記】見知らぬ土地でのおともだち事情

2021年に東京から長岡に移住してきた、現在長岡3年生の人見知りおじさん。今日は見知らぬ土地”長岡”でのおともだち関係についてお話しします。

ともだち0人からはじまった長岡生活

私自身、青森県三戸町という人口1万人に満たない田舎出身で、大学から首都圏に移り住み、基本的に東京で生活をしていました。当然、友人は青森や首都圏にいて、長岡にはいません。妻や息子がいれば、友人付き合いは気にすることないか〜と思って、自分自身のことより家庭優先で移住も決めました。
移住してきた2021年(3月ごろ)というと、コロナ禍真っ只中。世の中がリモートワークにシフトしてきたこともあり、四六時中ずっと家の中で過ごす生活が続いていました。こればっかりはどうしようもなく、東京にいようが長岡にいようが、人と会えない世界線だったこともあり、”ともだちづくり”ということは頭の中には全くありませんでした。

40歳を超えてできた多くの”ともだち”

長岡生活が3年経った現在、私には多くの長岡のともだちができ、仕事や育児以外でも楽しみを持つことができています。
自称人見知りの私は、初めての方とコミュニケーションするのが苦手。。。なるべくそういう状況を避けてきました。そんな私に、ともだちがたくさんできるようになったきっかけは"Nishikigoi NFT"山古志DAOとも呼ばれる、Web3の最先端(を走っていると思っている)のコミュニティでの活動、いわゆる”DAO活”です。

Nishikigoi NFTでつながった山古志

Nishikigoi NFTは、長岡市内のいち地域である、山古志(旧山古志村)発のプロジェクト。消滅の可能性もある限界集落の挑戦として、山古志のアイデンティティである錦鯉をモチーフにしたNFTを発行し、それをデジタル住民票として付与し、”デジタル村民”機能をさせようということで、多くのメディアが取り上げるなど話題にもなっています。

長岡生活が1年ぐらい経ち、コロナも落ち着きかけて、そろそろ長岡での事業も考えてみようかな…と思っていた時に、NFTを使ったエコシステムの事例がないかリサーチをしていて”Nishikigoi NFT”を見つけました。その頃はあまり外に出ておらず、長岡周辺の土地勘もなかったため、”山古志”や”錦鯉”はピンときませんでしたが、山古志が長岡市内であることを知り、すぐに当時色々相談させていただいていた”ながおか市民協働センター”のサポートのもと、山古志住民会議の代表、竹内さんとお話しする機会も作っていただき、あれよあれよという間に”Nishikigoi NFT”を購入しデジタル村民になりました。

デジタル村民として、長岡市民としての”DAO活”

Nishikigoi NFTはグッドデザイン賞に入選(2022年)したり、総務大臣賞を受賞するなど、地方創生・町おこしなどの分野で注目を集めており、私も仕事で関係のある服飾系の専門学校の授業で、最先端の町おこし(流行の最先端ということで。。。)をしている自治体として山古志を紹介もさせていただきました。メディアでの露出や注目度の高さもあってか、デジタル村民には日本国内はもちろん、海外からも多くの仲間もいます。
普段はDiscord上でのコミュニケーションがメインで、有志によるコミュニティ運営グループ、”世話人DAO”なるものも存在し、毎週日曜日の夜にMTGも開催しています。現在は”ネオ山古志村”として新しいクニづくりのために色々と議論と計画をしているところです。
私自身もいちデジタル村民、世話人として、MTGに参加したり(子どもの寝かしつけもあり耳だけのことが多いですが。。。)、同じ長岡市内ということもあるので、現地でイベントごとがある場合はサポートに駆けつけたりしています。ちょうど今週予定している、山古志の大人やデジタル村民も交えた、”山古志小中学校運動会”にも参戦予定で、事前の準備も色々しています。

どちらかというと私の生業はリアルコンテンツの方面なので、現地での活動で、自身の仕事の経験や知見が活かせられればと思って、普段から色々考えていることが多いです。

移住を検討している人はローカル”DAO活”を

Nishikigoi NFTのコミュニティは老若男女、様々な方が参加していて、交流も楽しいです。これは先ほど触れたように、(Web3で)最先端な感じがすることと、コミュニティ自体の目的がわかりやすく、同じ方向を向きやすいことだと思っています。
例えば、山古志には忘れられない日として、中越地震が発災した10月23日にセレモニーイベントを開催しています。一昨年から私も参加させていただいておりますが、県外からもデジタル村民の仲間が駆けつけ、準備のサポートをしたり、本番時には、メタバース上の会場を通じてデジタル村民と一緒に参加するなど、現地だけではなくデジタル村民も含めたコミュニティが一丸となって、リアルとデジタルを融合させた取り組みを企画・実行しています。
昨年は私は会場の実況中継の手伝いをしたりなど、リアルなイベントは私自身の本業でもあり、普段からやり慣れていることなので、自身の経験も活かせるということで充実感もありますが、メタバースをはじめ、デジタル分野でも特異な才能を持つスペシャリストがコミュニティ内にいるなど、それぞれのスキルや経験を活かせる場所や場面が多くあることもコミュニティが盛り上がっている要因でもあると思います。

現在、Nishikigoi NFTでは、長野県の天竜峡と宮崎県の椎葉村のローカルDAO加入の是非を巡って投票が行われています。

ローカルDAOの輪が広がって、現地にいなくとも人と繋がり、その地域に関わっていけることは、首都圏からの移住を考えている人にとっては大事なことだと思います。はじめて住む土地でも、すでにともだちがいるかもしれないですから。人見知りの私自身が身をもって体験している、長岡移住生活の現在進行形です。

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