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ちゃんと、つなげてる

まず最初に。ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメだ。だが、アニメは子どもが観るようにグロテスクさがだいぶこざっぱり削ぎ落されている。

漫画版は水木しげるの陰影の書き込みが激しかった。おどろおどろしさは、子どもながらに紙から怖さがにじみ出ていた。ちなみに、水木しげるのアシスタントは、つげ義春・池上遼一といったそうそうたるメンバー。
(敬称略でごめんなさい)

平屋の田舎の家に妙な怖さがにじみ出ていて、妖怪よりもすだれや雨戸、草、山の木なんかが怖かった。

今回のアニメは絵柄は最近の調子の現代的な絵柄。おどろおどろしくはないし、まぁかわいらしい方の絵柄。

だが、カット割りはエグイ。アクションシーンは圧巻。カメラが動きについていけてない感じがリアリティあり。キャラアニメじゃぁないっすコレ。

しかも、脚本・構成が素晴らしい。これは、もう横溝正史じゃねぇか。展開が読めるけど、そう、典型的な怖さがストーリーにしみ込んでる。ある程度予定調和でもあるけれど。

コレ、ゲゲゲの鬼太郎?となる。いい意味で。非常にいい意味で。映画的に成立しすぎている。なんといえばいいでしょうか、ちょうどいいグロさもあるし、水木しげるが創り上げた世界観の外側にはいない感じがいい。でもど真ん中じゃぁない。

子供だましなんて思わない方がいい、相当に面白い映画だった。
鬼太郎の父と目玉のおやじは声が違います。
鬼太郎の父はうまいなーと思ってクレジットみたら関俊彦かぁ。これはすげえレジェンド呼んできたなぁとおもいきゃ、目玉のおやじは野沢雅子って、鬼太郎あがりじゃねぇの。このパターンって他にもあったような。。。
で、鬼太郎は沢城みゆきって、豪華やなぁ。。。

という声優オタクでなくても楽しめるおすすめの一作『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、ぜひご鑑賞くださいませ。


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