コロナウイルスとマイノリティ

東京でのコロナの感染者数が、1日5000人前後だった所から3000人近くまで減少してきている。恐らく、多くの人が「これはマジでヤバイ」とやっと肌で感じて、意思や恐怖によって自粛をした結果だと思う。私のチームでも、リモートワークする人が2割程度から5割程度に増えた気がする。

ただ、当たり前だけど、これでまた緩めないことがだいじだ。「これはマジでヤバイ」と判断して行動を変えるのが、私も含めてだが、日本人は遅すぎた。この間に多くの人の命と健康が失われ、職と財産が失われ、医療従事者が疲弊した。1日の感染者数が初めて1000人を超えて衝撃を受けてから、まだ大した時は経っていないのに、私たちは1日5000人に慣れてしまっている。3000人は凄い数字だ。しかも、以前とは攻撃力が違う、相手はデルタ株だ。ひとつだけでいいから、感染した人のストーリーを具体的にイメージして欲しい。それが1日3000個ずつ増えているんだ。

毎日、当たり前のように、たくさんの有名人のコロナ感染が報道されている。20代や30代の健康な方が自宅療養中に死亡したニュースも流れている。そんな今でもなお、コロナを甘く見ている人や、行動の優先順位を変えない人、自分はワクチンを打ったからと「感染拡大を抑止する」意識の無い人が、周りに多いように正直感じられる。

ここまできて変わらない人に変わってくれと願うのはなかなか難しい。せめてこの文章を読んでいる人に、「空気を読まない」勇気を持って欲しい。飲み会に参加しない、出社しない、旅行しない、「それ、本当に必要?」「オンラインでできるのでは?」そう思った時に、「私は参加しません」と言う勇気。言わなくてもいいから、参加しない勇気。その判断はあなたのためだけでなく、あなたの周りの大切な人や、社会全体のためにもなる。失われてからでは遅い。Noと言ったその場では疎まれるかもしれないが、時か場所が変われば、あなたの行動は絶対に支持される。

みんな、最後の最後は自分で決めているんだ。今の時代、外出に「しょうがない」はあんまり存在しない。空気を読まない勇気を持とう。

そして最後にひとつ加えたいのだが、コロナというのは、万人が等しく直面している困難だから、その事情は理解して貰いやすい。しかし、世の中には、その人特有の、理解して貰いづらい困難を抱えている人がいる。そういう人には、コロナの大変さとはまた違う大変さもある。そういう人に、ぜひ関心を持って欲しい。共感的になって欲しい。優しい気持ちを持って欲しい。社会がもっと、マイノリティに優しくなったらいいなあと思う。

今回も読んでくれてありがとうございます^ ^

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