子育てに「どちらがいい」なんてない
こんにちは。元保育士でリトミック講師のしおりです。
子育ての悩みを話していると、よく出てくる質問があります。
たとえば、こんな悩みです。
子どもをのびのび育てるべき?それともきちんとしつけするべき?
遊びを重視する?それとも勉強を優先する?
自分で考えさせるべき?それとも親が教えるべき?
褒めるのがいい?それとも叱るべき?
どれも大切なテーマですよね。
でも、こうした悩みに対して私はいつも思うんです。
「どちらか一方だけという考え方が、一番怖い」と。
例えば、「子どもは褒めて育てるのが良い」とよく言われますよね。
確かに、子どもを褒めることは大切です。自信を育てるし、モチベーションにもつながります。
でも、もし「褒めるだけ」で叱ることを全くしなかったらどうでしょう?
叱られる経験がない子どもは、
「社会ではどんな行動がNGなのか」
を学ぶ機会を失ってしまうかもしれません。
もちろん、叱ることだけが正解ではありませんが、
「叱られた経験」から学ぶことも、人生においてはとても重要です。
逆に、「叱るのが大事」と思い込んで、褒めることを忘れてしまったら?
その場合、子どもは自分に自信を持つ機会を失い、「自分はダメな人間だ」と感じやすくなってしまうかもしれません。
子どもにとって、経験の幅が広がることはとても大事です。
「褒められる経験」と「叱られる経験」の両方があって初めて、
「何が良い行動で、何が悪い行動なのか」を学びます。
「遊び」と「勉強」も同じです。
遊びの中で得られる創造力やコミュニケーション力は、勉強だけでは補えません。一方で、勉強から得られる知識や論理的思考力も、遊びだけでは習得しづらいですよね。どちらも経験することで、子どもは「幅広いスキル」を身につけていきます。
「完璧な親」なんていなくていい
ここまで話すと、「バランスを取るなんて難しい!」と感じるかもしれません。
でも、安心してください。私たち親も人間です。完璧じゃなくて当然です。大切なのは、「どちらか一方だけに偏らないこと」を心に留めておくこと。そして、時には立ち止まって、「今、私はどちらかに偏りすぎていないかな?」と自分に問いかけることです。
子育ては「二択」ではなく「選択肢の組み合わせ」
子育てには、「これが正解」という一本道はありません。むしろ、たくさんの選択肢を、その子や家族に合った形で組み合わせていくことが大切だと思います。
「褒める」「叱る」「遊び」「勉強」…すべては、子どもの成長をサポートするための道具です。その道具を、いかにバランスよく使い分けるか。そこに、親としての腕の見せどころがあるのかもしれませんね。
子どもたちがいろんな経験を通して、自分の「幅」を広げられるよう、私たちも「どちらか一方」にとらわれずに子育てを楽しんでいきたいですね!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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