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手術前日から術後3日目の話。
お久しぶりです。
前回の投稿では、応援ありがとうございました。
手術は無事に終わりましたが、術後がなかなか思うようにいかず、結果20日間の入院となりました。
退院後、義実家で1週間療養させていただき、今は自宅に戻って少しずつ元の日常生活に戻れるようにリハビリ中です。完全回復にはまだ少し時間がかかりそうです。
ただただ自分の備忘録にはなりますが、手術から今に至るまでの記録を残したいと思います。
手術前日〜術後3日目まで。
手術前日。
手術前日は、腫瘍の血流を止めるためのカテーテル手術。
前回のカテーテルから恐怖心が抜けておらず、主治医の先生に鎮静剤をお願いして受けることにした。
手術室に運ばれ、点滴で鎮静剤を入れてもらうもののなかなか効かない。
「なんか眠たくなってきましたか?」との問いかけにも、『いやぁ、、、まだ。』と何回かやり取りをした。
なんとなく眠たくなってきたか?くらいの時から手首からカテーテルを入れられていて、前回同様にめちゃくちゃ手首を押される感じがあった。
自分でも腫瘍にカテーテルが到達したのがなんとなく分かって、ボーッとしながらも何かを詰められている感覚はあった。
「痛い」とはまた違う、「早く終わって欲しい」この感情が術中ずっと頭にあった。
少し難航したのか、3時間もかかったらしい。長かった。
術後はそのままICUに運ばれて、明日の手術に備えることに。
事前にカテーテルの後は夜ご飯食べられるって聞いてたのに、ICUの看護師さんからは絶食を言い渡され、なかなかに空腹が辛かった。
緊張なのか、空腹なのか、夜中に嘔吐してしまった。
そんな私を勇気づけるためか、ICUの看護師さんがとても良い方で気の紛れる会話をしてくださって気持ちが少し落ち着いた。
そして、硬いベッドであまり眠れないまま、手術当日になった。
手術当日。
手術は9時からの予定で、8時過ぎくらいから母と夫が会いに来てくれた。
束の間の面会時間を過ごし、ドラマでよく見るような形で家族に見送られて手術室に運ばれていった。
「点滴から麻酔入るので、そのまま眠たくなります。」を聞いたのを最後に、約9時間に及ぶ手術が始まった。
術後、目が覚めた時にはとにかく身体の左側、特に脚が痛くて痛くて、「身体が痛い、、、」ばっかり言っていた記憶がある。
私の腫瘍は後頭部やや右側にあったから、手術中の体制によって左側に床ずれのようなことが起きると聞いていたけど、こんなに痛いとは。
後から母に聞いた話だと、顔も浮腫んで意識朦朧で同じことをずっと繰り返していたらしい。「本当に娘は大丈夫なのか?」と思っていたと。
寝返りを何度も何度も打ちながら、長く眠れない夜を過ごした。
翌朝は「やっと手術が終わったのか。」とホッして、隣から聞こえてくるラジオを聴きながら朝食を少しだけ食べた。
術後1日目〜3日目。
正直あまりよく覚えていないけど、とにかく頭が痛くてずっと鎮痛剤を飲んでいた。
そして何よりも、起き上がれない。
頭を上げると頭痛が酷くなって、とにかく気持ち悪くて、ずっと座っているなんて無理な状態。
それでも食事は摂ろうとベッドに座るものの、まともに摂れなかった。
でも不思議とお腹はあまり空かなかった。
食べる気力が湧かなかった、が正しいのかも。
主治医の先生からは当初、術後動けるようになったら尿道カテーテルを抜こうと言われていたけど、「いや、無理無理無理無理。」な状態すぎて全く抜ける目処が立たなかった。
そして日を追うごとに、頭を上げると頭痛・吐き気・脂汗が止まらなくなっていった。これが本当にキツかった。
焦る気持ちと、「私の身体はどうなってる?」という気持ちを感じながら、毎日病室の天井を見るしか出来なかった。