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首と呼吸と幸福感
※NOTICE:レントゲン写真でてきます。苦手な人は注意。てゆうか苦手な人っておるんかな?レントゲン。
わたしは大好きです。
-首がおかしい-
けっこう前から首がやばいなと思っていた。
あたまがゲームオーバー直前のジェンガに乗っているようなかんじ。

不安定なのに、いろんな方向に曲げたくなる。
そのたび変な音がしたりする。
こんなんじゃいつか
このあたまはゴトリと落ちて、
ゴロンゴロンと転がってしまう気がした。
(ちなみにその不安に駆られるたび、
むかし、元カレがお土産に持ってきたメロンがうっかり車から落ちて、実家の前の坂をどこまでも転がり落ちるのを必死で追いかけた記憶が脳裏に蘇った。100mくらい転がってもメロンは無事でした)
たぶん首の調子が精神状態にも関わっていて、
旅行中も、こんなへんぴな場所で首が落ちたらまず助からないだろう。とかよく考えてる自分がいて
ていうか、どこにいても首が落ちたら助からないだろう。て気づいた自分もいて
しょせんわたしの人生なんて首が落ちるまでのかりそめ天国だ。儚きかな、人生。とこっそり泣いた夜もあった。
あごの調子もおかしくて話し方も変になった気がする。
頭の回転もわるい気がする。
ぜんぶ首のせいな気がする。
元来わたしはもっと聡明な声で
聡明なことを言う人間だったような気がする。
ええ、ええ
-「なにも悪いところはない」がこわい-
そんなに危機感をもちながら
なんで病院に行かなかったのかというと
「なにも悪いところはない」と言われるのがこわかったから。
と言うのも以前、数年間にわたって息がしづらかったときがそうで、
いくつかの病院へ行って訴えても
なにも悪いところはない と言われて
じゃあもうわたしはこの先ずっと苦しいまま平気なふりをして生きなくてはいけないのかと悲しかった。
ギリギリ平気なふりはできるつらさだから、できなくもない。
でもしんどい。
できるだけ、人と話したくない。
じっとしていたい。
そんな数年を過ごしたあと、ダメ元で訪れた整体で自分の体の勘違いに気づいて症状は一気に良くなった。
その整体の初診の時、「ここがこうなっていたら息ができるわけない。いままで大変だったね」みたいなことを言われて目がうるうるした。
はじめてわかってもらえた、
ひさしぶりに深い呼吸もできた、
これからわたしは救われる、
そんな涙が湧き出た。
あれからずっと、息ができてる。
息ができなかったころ、
「息さえできるようになれば、ほかの多少の不調ではわたしは不幸にはならないだろう」と思っていたとおり、お腹が痛い日もあたまが痛い日も、首がジェンガでも、わたしはずっと、あの頃よりしあわせだ。
-Beyond ストレートネック-
話を現在の首にもどそう。
そんなわけで、医者に行くのを渋ってたんだけど、
今週スノーボードに行くのに数日前からとくに首取れそう感が強くって、
さすがに現状を把握しておいた方がいいんじゃないかってついに行ってみた。
先生に具体的な症状を聞かれ
あたまが転がり落ちそうとは言えず「つねに違和感があって〜」とか言ってたらとりあえずレントゲンを撮ることに。
結果、首めっちゃ曲がってた。

素人のわたしでもわかるくらい。
ストレートネックを超えてる。
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でもやっぱり、
「かなり曲がってます…」と嘆かわしそうに言われる方が「どこも悪くない」と言われるよりよっぽどうれしかった。
悪いところがわかるって快感なのだ。
その日は牽引と電気当ててもらったんだけど安くてびっくりした。
わざとじゃないけど日本にきてから医者にかかることが多い。
しまなみでコケたり
がん検診引っかかったり
そのたび安さにびっくりして、健康保険目当てで移住してくる外国人の気持ちがちょっとわかってしまう。
-これからどうしよ-
これからは病院に通いながら、
生活習慣に気をつけるように言われた。
下を向くのが良くないらしい。
上を向くのがいいらしい。
そんなこと聞いたらハイキュー‼︎の
下を向くんじゃねえええええ!!!
バレーは!!!
常に上を向くスポーツだ
が脳内でエンドレスリピートしてしまうが
運動神経も友達もないわたしは
バレーボールはしたくない。
わたし生まれてこのかた仕事も趣味も性格もだいたい下向いてるからどうしよう。
とりあえずできるだけ上を見ながら少しずつでも
正しい位置に帰ってくるよう日々説得してみる。
状況もわかったし、
もうこれから悪くなるよりは良くなりそうな流れだからとってもうれしい。
もし良くならなくても、
まあ息ができてるからしあわせだ。
-さいごに-
この記事を書いていたところに、
タイマッサージで首を損傷し亡くなった歌手のニュースが飛び込んできました。
タイマッサージはわたしも習うくらい好きだけど、
たしかな知識や経験が保証されていないお店のセラピストに
首をさわらせるのはリスキーな行為のようです。
※わたしの首の不調はマッサージ起因ではないです。
わたしのnoteを読んでくださる方はタイに縁がある方が多いと思うので、
みなさんの安全を祈って、注意喚起をさせてください。