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人生早期に夢を決めたら5歳くらいで失業したよ


前回【かなえたい夢】のはなしを書いたけど

【かなえたかった夢】も
思い出したから聞いてほしい。

いきまーす。





幼いころ、わたしには

ウエイトレスになる

という夢があった。

喫茶店の。(当時はカフェとか言わない時代)


当時、たまーに親に連れて行ってもらった喫茶店で
チョコレートパフェやクリームソーダなどの甘美な文化に魅了された2歳年上の姉が、
将来自分で喫茶店を経営すると言いだしたので
「じゃあそこでわたしウエイトレスする!」
乗っかったのだ。

ポーズをとる姉妹
姉を引き立てるポーズが板についている

ちなみにこの喫茶店、
経営は姉。
調理も姉。
金勘定も姉がする、ということで、
わたしはウエイトレスの職務以外
手を出すなと言われていた。

わたしだって何もやりたくないから望むところだ。

彼女はむかしからギャンッと興味が向いたことへの
集中力と探究心がハンパなかったので、
これは成功まちがいなし!将来安泰!
わたしは大船に乗ったつもりで
いつか着るかわいい制服など妄想しながら
幼少期を過ごしていた。

メリーゴーランドに乗る姉妹
「キミはだまってついてくればいいから」って言ってそう




そんな内定が突如取り消されたのは、
姉が当時まだ愛媛に上陸してまもなかった
回転寿司店を訪問したことに起因する。

初めて見た回転するスシに大変感銘を受けた姉は
自分の喫茶店にもこのシステムの導入を決定した。

そして気づいてしまったのである。

ならもうウエイトレスがいらない。と。


姉から解雇を言い渡された際、

平穏な未来を失いたくないわたしは
ベルトコンベアもわたしも両方使えばどうか
食い下がった。


しかしもう、
ベルトコンベアだけで完結する店
イメージが固まっている姉の意思は固かった。

あ、コレ結論出てる人の目だ。と悟って
わたしはあきらめた。

こうしてわたしは失業した。
たぶん5歳くらいだった。

近年Aiが人間の仕事を奪っていくなんて言われているけど、Aiに奪われるなんてかっこいい。
誇りに思っていいと思う。

平成初期に機械に負けたわたしに言わせると。

ソファーに座る姉妹
冷酷な経営者。プロジェクトXみたいな顔しちゃって。
ちなみに写真の日付はデタラメ

時は経ち

姉は回転喫茶を開店することはなく
全く別の仕事に就いたけど
いまでも新しいもの好きで
VRゴーグルも
ICカードリーダライタも持ってる。

(その話はこちら↓)


わたしはいまでも
あのころ思い描いたウエイトレスのような
労働環境のパートを探しつづけている。

コスモスの前の姉妹

あとがき

これを書いていて、
スシローもはま寿司もない時代に
幼いわたしたちは何という回転寿司店に行ったんだっけ?と少しググってみたけどわからなかった。

かわりに、回転寿司を発明したのは愛媛出身の人だという記事を見つけた。すごいですね〜。


このnoteに載せる写真を選ぶために
さっきみんなでむかしのアルバムを見た。

楽しかった。

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