多様性とは、生き物の生存戦略
キリンの首はもともと短かったんだって。
でも今は首の短いキリンなんていない。
高いところにある葉っぱが食べたくて、がんばって首を伸ばしたのかな?
それともある日突然、首が長めのキリンが生まれて、それがたまたま環境に適していて生き抜くことができたのかな。
たぶん真実は後者だと思うんだけど、
だったら現存してるキリンの首が長いってのは、本当、に偶然の、たまたまだったんだね。
私は思う。
首が長い、以外にもキリンは試行錯誤したんじゃないかと。
首が伸びる前、
やたら太いキリンも生まれてたかもしれないし、やたら背の低いキリンも生まれてたかも知れない。
めっちゃ目のいいやつ、
ツノが生えてきたやつ、
耳が超デカくて遠くの音も聞き取れるやつ。
いろんなのが生まれたけど、その時の地球上の環境に最も適していたのは"首が長い"って特徴だけだった。
そして
変な奴が生まれるたびに、多数の首の短いキリンにいじめられたんじゃないかな。
キリンがしゃべれたなら、
「首なが!おまえきもいな。」
「俺たちキリンの首ってこれが普通なんだよ、そんなに長いなんて、変な奴。」
「ツノとか…怖いからあっち行って。」
「やーい耳でか、お前って普通じゃない。」
とか言われてたかも知れない。
でも、結局サバンナには獰猛な攻撃力の高い肉食動物が席巻して、
高いところにある葉っぱを上から食べる動物だけが他にないかったから、キリンの首の長さは有利になった。
初代クビ長キリン「キモいとかさ、散々バカにされてたけど、今生きてんのって俺らだけじゃん…」
人間も動物だから、同じだと思うんだ。
生き物は生存するために、種を絶やさないために突然変異を起こし、多様な違いを作る。
多様性って、生存戦略だと思う。
どんな環境の変化がおとづれるかも分からない。
いつ、めちゃ強いウイルスが人間の命を脅かすかも分からない。
何が起きても種として全滅しないよう、いろんなカタチの人間を作っておくんじゃないか。
だからみんな同じであろうとすることって、生き物として変なんだよ。
そして、今多数派ではない何らかの少数派の人間たちのみが、いずれ訪れる脅威に打ち勝っていくんだ。
だから、みんなと違うことを恐れる必要なんで、まったくない。
みんな一緒、それ、たぶんばからしいことなんだよ
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