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同人初挑戦ビギナーが3ヶ月で漫画2冊新刊早割入稿して作るところ見てね

サークル申し込みをしてみるぞ

平素よりお世話になっております。血洗島と申します。

2024年11月17日。わたくしは『COMITIA150』という、オリジナルの漫画や小説・ゲーム・音楽、評論本などが集う同人誌即売会に参加していた。

コミティアには以前にも数回遊びに行ったことがありまして、会場の熱気、そしてPOWERにあてられるたびに「オラもサークル参加してみてえだ。」と思っていたのですが、毎回「今はその時ではない……」と見送っていました。
なぜ、「今はその時ではない」と思っていたのか。

まあ、ありますよね。
「一冊も手に取ってもらえず、自信を喪失してしまうのが怖い」という気持ちが。

だからこそ「もっと画力や表現力を身に付けてから……」と思うわけなんですが、よく考えてみい。
『絵の上手さ』って、際限がないじゃん。
ていうか、絵が上手くなるための具体的な練習も特にしてないじゃん。
タイミングが来るたびに「今はまだその時ではない」とかほざいて見逃していたら、まあ一生そんな機会来ないですよね。
今こそその時でしかないでしょうが。
なんと、こんなことに気付くのに何年もかかっちゃったんですね。

自信とは、自分を信じることである。(人は、自分自身を信じてあげたほうがいい。)
自分を信じてみるべか。

そうしてコミティアのPOWERにあてられたわたくしは、一緒に会場に来ていた友人に、帰り際こう宣言しました。

「わたくし……次のコミティアに、サークル申し込みしてみようとする所存でございます」
「え、今から印刷所の予約とか間に合うの?」

え?

予約?

印刷所って、
予約とか必要なんですか?

まだまだたくさん学べることがありますね。
こうして、わたくしの長い長い同人道が始まったのであった。

さっそく同人誌を描いていくぞ

印刷所を色々探した結果、早割(早期入稿)がお得なところにすることにした。得させてください。わたくしは積極的に得をするのが好きです。
早期入稿は文字通り、締め切りが通常より早くなります。代わりに、印刷所の方々が余裕を持って作業できるので、料金が割引されたり会社独自のサービスが使えるといった感じのアレです。

COMITIA150が終わった日の夜。サークルカットを描くために、まず「何を作るか」をふんわり考える。
今回は、漫画に挑戦することを選択した。ちなみにギャグ系のまんがです。描いてみたかったんだ。
翌日の朝、早速サークル申し込みを行い、サークルカットを提出する。
そして、まんが制作に取り掛かる。プロットができたらネームを描いてみる。ここは普通にノートと鉛筆で描きました。

ネームができたら、CLIP STUDIO(クリスタ)っつうお絵描きアプリで頑張って描いていく!!
はじめてまともに漫画を描くので、調べるたびに専門用語が飛び交っていて「なんじゃらほい」という感じだった。
なんか、断ち切りとか塗り足しっていう概念があるということを知った。
(嘘。本当は元々単語自体は知っていたが、なんかめんどくさくて意味を知ることから目を背けていた)
でも、描いていくうちになんとなく「これはこういう役割があるのか」と理解していきました。習うより慣れろということですね。

ちなみに、わたくしはクリスタで漫画を描かれる方がよくやっている「ページがずらっと並んだ画面のスクリーンショットを進捗として載せる」行為に憧れており、「ついにやっちゃう時が来る!?」と思っていたのですが、わたくしが持っているクリスタのバージョンではそもそもその機能がないらしいです。

PROしか持ってねえ。ちなみにわたくしが憧れている機能は「ページ管理」というそうです

たまにサボることもあるけれど、基本的には「今日は描くのめんどくさいな……」と思ってもまずお絵描きソフトを立ち上げてみる。そして、線を引いてみる。すると、意外と描けたりする。
下書きして、一旦セリフを写植して、清書して、ベタを塗って、グレースケール着色して……
ハアハア! まんがで40Pって、結構長いな〜

できた。

できるもんですね。純粋な絵の上手さとかは、今はもうこれが限界です。

ノンブルも入れた、塗り足しも入れた、トンボも付けた、レイヤーも統一した。
よし、入稿するぞ。

……ん?
わたくしの予約した印刷所、「早割特典でグッズを作れる」ですって!?
(※今知ったみたいな驚き方をしておりますが、予約時に把握しております。そう、この世界は事実に基づいて脚色を加えたフィクションだということ。)

それでは、作らせていただきます。

グッズ用のデータも早割の締め切りまでに完成させて、同時に入稿しなければならないので、黙々とテンプレートに沿って描いていく。

これもできた。

これで早割入稿完了。
年が明ける前に入稿することができて、なんだか気持ち的にもスッキリなのであった。

新刊2冊目を描くぞ

そして年明け。
「なんか物足りないから、2冊目を描きましょうかね」
物足りなかったので、2冊目を描くことにした。

1月5日からプロットを考え始めて、早割の締め切りは28日。3週間と少しで間に合うでしょうか?
「大丈夫! 16〜20ページくらいの構成なら、サボらなければ間に合うはず!」
しかし、心身の不調や所用が重なってしまい、かなり作業が遅くなってしまった。

絶対早割間に合わせたい♪
絶対早割間に合わせたい♪
絶対♪ 絶対♪
絶対、絶対、絶対、絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対

間に合った。

守銭奴の才能あるかも。

得をしたいわたくしに、通常入稿、ましてや割増入稿などあり得ない。「早期入稿に間に合わなかったら落とす」という考えが、わたくしを覚醒させた。
よく考えたらわたくし、初デートでも相手の前でクーポン出すの全然恥ずかしくないタイプだった。

早割で浮いた費用(+時間)でノベルティや無配も作れていい感じ。最高!!!!!!

間に合った時、本当にイキりそうだった。いや、イキってたと思います。

同人活動をされている方の中には、仕事や学業・生活や家の出来事に追われて時間が取れなかったり、体調が悪くて起きていられない時もあるでしょう。
ギリギリを攻めたわたくしが云えたことではないのですが、皆様本当に無理はしないでください。ご自身を労ってください。

この後、特にデータ不備などもなく、無事に本が届きました。
2冊目はイベント前日ギリギリに届く予定だったのですが、お願いした印刷所に余裕があったのか、予定日より早く(1週間も早く到着した)印刷してくださり、早めに発送してくださったようでした。割引していただいた上に発送も早いとは、嬉しいね。
後から入稿した2冊目が先に到着するというなんかよくわからん状態になりましたが、とにかく印刷所の従業員さんありがとうございます。

表紙を特殊紙で刷っていただいた。光が当たると霰のような模様が照らされて綺麗。

1冊目も既に発送通知は来ていて、明日(この記事を書いているのが2025年2月7日なので、2025年2月8日あたり)来るみたいです。楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ

同人誌を作るのが楽しすぎて、もっと絵が上手くなりたいなと思いました。
そしたら、同人誌を作るのがもっと楽しくなると思うから。


↑COMITIA151のお品書きでございます

やっぱり、誰も手に取ってくれなかったら流石に凹むとは思いますけど、新しいことに挑戦して既に楽しみを得られているのは素直に嬉しいことだなと思います。

また見てね。

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