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何度、生まれ変わっても、また、妻と結婚したい

先日、最愛の妻を亡くしました。
人は本当に辛い瞬間って、
涙も出ないんですね。

口座の残高は6円、実績もなく、
自信を失いかけていたどん底の時に、
『私、あなたと結婚したい』
そう言ってくれたのが妻でした。

出だしからすでに映画や
小説みたいですよね。

僕が何かを持っているか
持っていないかではなくて、
僕自身のことを見て
僕を選んでくれた人。

もし、妻の存在がなければ、
僕の人生はとっくに終わっています。

『なんで、俺みたいな男と
結婚したいと思ったんだ?』

そう聞いた事があります。
そしたら、妻はこう言ったんです。

『私は今のあなたを見ているんじゃない
未来のあなたを見ているの
あなたは絶対にやれる男
私の目に狂いはない
私は人を見る目だけは自信がある』

妻の言葉に何度、
救われてきたか分かりません。

13年間の結婚生活、
1秒1秒、大事に大事にかみしめて
妻との何気ない時間を
心の底から楽しんで、
目に焼き付けて、
感謝し続けて過ごしてきたので、
正直、後悔はあまりありません。
いつか、別れは必ず訪れるもの。

想像してたよりも、
だいぶ、短かったけど、
長ければ長いほど良いという事でもない。
ものすごく良質な13年間でした。

思い返してみても、
妻に対する不満や愚痴は
何一つ、出てこない。

結局、13年間、一度もケンカを
しなかったし、妻の怒った顔を
一度も見たことがない。
おそらく、嫁は僕が怒った顔も
見た事がない。

本当、毎日が穏やかで
充実した日々でした。
一緒にいるだけで十分、幸せでした。

子ども達が言うことに対して、
決して否定せず、その子の
良いところに目を向けて
可能性を誰よりも心から信じている。
そんな素晴らしい
教育者でもありました。
僕が世界一、尊敬しているのは
今でもやっぱり嫁です。
嫁以上にすごい人間に
出会った事はいまだに
一度もありません。

別れの日は意外と冷静でしたが、
二日後に生まれてはじめて
声をあげて泣き崩れました。
大声で叫んだので喉もかすれています。

『なんで、みんな、あんなに
言い争ったり、ケンカしたり
するんだろうね』

嫁はよくそんな事を言っていました。

ちょっと視点を変えたり、
考え方や言葉の使い方を変えるだけで、
全然、違った穏やかで楽しい
夫婦生活になるのに。
夫婦が穏やかになれば、
子ども達も穏やかになる。
それこそが一番の教育の原点
なんだと思っています。

世界平和を叫ぶ前に国の平和。
国の平和の前に地域の平和。
地域の平和の前に家庭の平和です。
家庭の平和に必要なのは夫婦円満です。
夫婦円満のために必要なのは、
お互いを理解する気持ちと
相手のことをリスペクトする思い。
それと、相手に投げかける日々の言葉。
その姿を見ることで、
きっと、大人になったら
楽しい毎日が待っているに違いないと
子ども達は自分の明るい
未来を想像することが出来る。

嫁といつも、話していたことなどを
今、文章にしてまとめています。
おそらく、数万文字になると思います。
それをブログにアップするのか、
本にまとめるのかは分かりませんが、
僕ら夫婦の映画のような
結婚生活を交えながら
何らかの形で公開しようと思っています。
誰かの穏やかな人生のヒントに
なって頂ければ幸いです。

幸せになるなんて、
バカみたいに簡単です。
その日、その瞬間になれます。
その人がどんな状況なのかは
あまり、関係ありません。

視点や思考や習慣を変えて、
幸せのハードルを下げること。
ただ、それだけの話です。
なんで、そんな簡単で単純なことを
難しく、複雑にして
しまうのかが良く分かりません。

『私は今のあなたを見ているんじゃない
未来のあなたを見ているの
あなたは絶対にやれる男
私の目に狂いはない
私は人を見る目だけは自信がある』

妻の言葉が嘘にならないように、
妻はやっぱり、男を見る目があったと
みんなに証明できるように
しっかりと前を向いて
生きていきたいと思います。

僕の次への活動はすでに始まっています。

生前、僕ら夫婦に多大な影響を
与えてくれたり、
サポートをしてくださった皆様、
この場を借りて、心から
感謝の気持ちをお伝えさせて頂きます。

僕は子どもが3名いますが、
みんな、元気です。

あんなにすごい女性の
お腹の中から生まれてきた子たちです。
子どもたちの将来に対して、
心配した事は一秒たりともありません。
あの子たちは絶対に大丈夫。

妻のことを落ち込む理由にするのではなくて、
飛躍のきっかけに変えていきたいと思っています。
その方が断然、妻が喜ぶと思うからです。
やっぱり、嫁には常に笑っていて欲しい。

何度、生まれ変わっても、
また、妻と結婚したい。
その時は必ずまた、妻を見つけ出して、
プロポーズしたいと思っています。


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新里哲也|沖縄プロデューサー
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