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48年ぶり自力での五輪出場バスケ男子日本代表『スーパースターはいないけどスーパーチーム』

『スーパースターはいないけど、
    スーパーチームだ』


48年ぶり自力での五輪出場を決めた、
バスケ男子日本代表 監督、
トム・ホーバス氏の言葉です。


僕はバスケットボールの
ラジオ番組のパーソナリティを
やっているほどのバスケ好きなんです。


10代の頃からずっと、
バスケの試合を見てきました。
日本がヨーロッパのチームに勝つなんて、
日本人がNBAの第一線で活躍するなんて、
100年先の話、もっと言うと、
絶対に有り得ないとさえ思っていました。
そんなの漫画やドラマ世界の話で、
漫画やドラマですら、あまりに
あり得ない話なので、
胡散臭いと感じてしまうほどでした。


何が違うって、まず、
身体能力が全然、違う。
それだけならまだしも、
高さやスピード、上手さや正確さ、
どれをとっても相手の方が数段上。


前回日本が出場した、
1998年の世界選手権の
日本代表チームの飲み会などに
何度かお誘い頂いて、
参加させてもらった事があるんですよ。


だから、僕は当時の選手たちから
直接、話を聞くことが出来たんです。


その時、こんな話をしていました。


『子どもと試合でもしているように、
 完全に遊ばれていた』

『勝とうなんて、とても、思えない』

『試合をするたびに心が折れた』


でも、そんな中、必死にもがき
続けながらも、逃げずに
戦い続けた先輩たちがいるんです。


人生をかけて、努力してきて、
ひとつ一つ、階段を上っていって、
国内でトッププレイヤーとして
活躍し続けている。
それなのに、海外ではまったく
通用せずに、叩きのめされる屈辱は
経験した人にしか分からないと思います。
自分が積み上げてきたものや努力を
否定された気持ちになったかもしれない。


ただ、そんな悔しい思いをした、
先人たちは諦めていなかった。
屈辱を味わった人たちは、時を経て、
指導者となり、親となり、組織の人間となり、
バスケットを見る側のファンとなり、
後輩たちに夢を託し続けた。


コツコツと積み上げてきた
そんな土台があったからこその、
今回の日本代表の躍進なんだと思います。



『スーパースターはいないけど、
     スーパーチームだ』

 

トム・ホーバス監督の言葉は
チーム編成にもそのまま、
表れています。


今回の日本代表のメンバーは
国内のプロリーグの
オールスターチームに選ばれたのは
わずか3人しかいない。
それどころ、所属チームでは
ほとんど試合に出場すらしていない
選手もいるほどです。


『すごい選手を集めるのと、
 すごいチームをつくるのは
 まったく意味が違う』



あらためて、そう思いました。


それぞれ、強みを持った人を集めて、
強いチームをつくる。

その考え方は、どんな組織やチーム、
社会や地域をつくるにも
共通して言えることなんだと思います。


今回の日本代表チームを見て、
一番、感じたのは、みんなが


『自信を持っていたこと』

『自分の役割をしっかりと
  理解していたということ』



トム・ホーバス監督の口癖は
『ビリーブ(信じろ)』なんだそうです。


東京オリンピックで銀メダルを
獲得したある女子選手は


『自分以上にトムさんが
 自分のことを信じてくれた』



そう話していました。


自分の可能性やチームの勝利を
『信じる』
そんな思考や空気感を
生み出したことが
今回、大きな結果を生み出した、
一番の要因なんだと思います。


強いチームはやっぱり、
雰囲気、空気感が全然、違う。


今回の日本代表チームの
戦い方、勝ち方は、
僕ら一般人にも大いに
参考になると思いました。


『スーパースターに
  なれなくてもいい』

『スーパースターに
  ならなくてもいい』


自分の強みを活かして、
どうチームに貢献出来るのかを考えて、
チームとして勝利すればいい。


これからの時代を
生き抜くためのすべを
教えてもらった気がしています。


本来、社会のあるべき
姿なのかもしれませんね。


『シュートを打ってもらうために
  試合に出しているのに、
 シュートを打たない
  やつは即、ベンチだ』


トムさんの言葉が胸に刺さります。


調子が悪い時に
シュートを打ち続けるって、
精神的に本当、しんどいんですよ。


でも、当たり前ですが、


『打たないシュートは
   絶対に決まらない』


シュートを決めるためには
シュートを打つしか方法はない。


みんなから背中を押されて、
僕も今、新しい事、
やったことがない事をやるために
準備をしているところです。
分からないこと、不安なことだらけです。


来月、シュートを打つ予定です。
僕の友人、知人の皆様、
シュートが打ちやすい正確なパスと
シュートが落ちた時のリバウンドを
お願いする事があるかと思います。


その際は、どうぞよろしくお願い致します。






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新里哲也|沖縄プロデューサー
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