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ゲームでもパズルでも人生でもクリアしようとしている過程が楽しい。むしろ『楽しさ』はそこにしかない

ある老人と少年が
ロバと共に街に向かっていました。

少年がロバに乗り、
老人がその横を歩いていると、
通り過がりの人に

『年寄りが歩いて子供が
 ロバに乗っているなんて
 なんて、ひどいんだ』

と言う人がいた。

2人は確かにそうだなと思い、
老人をロバに乗せて、
少年が歩くことにした。

すると、今度は、通りすがりの人に

『なんてひどい大人なんだ!
 自分はロバに乗って、
 幼い子供を歩かせているぞ』

と言われた。

仕方がないので、
今度は2人とも歩くことにした。

すると、別の人がやってきて、

『ロバがいるのに、
 それに乗らずに歩くとは、
 なんてバカなんだ』

と言われた。

ならばと思い、
今度は2人でロバに乗った。

するとまた、別の人がやってきて、

『まだ小さなロバに2人で
 乗るなんてロバがかわいそうだ』

そう言ってきた。

それに納得した少年と老人は
ロバを担いで歩くことにした。

ロバを担いで橋を渡っている時に
2人はロバから手を離してしまい、
ロバは川に落ちて溺れてしまった。

すべての人を喜ばす事は出来ない、
すべての人に受け入れられるのは
不可能であるという教訓の物語です。

52年間生きてきて
分かった事のひとつは、
誰かに好かれようとすると、
必ず誰かから嫌われるという事、
みんなから好かれようとすると、
結局、誰からも好かれない。

『そこにいるだけでも嬉しい』
そう言われる事もあれば、
息をしているだけで
嫌われることもある。

そこは自分のチカラで
コントロールできる領域じゃない。

自分のチカラではとうてい
コントロール出来ないことに
対しては悩まないと決めています。

今日、書いた記事も、
読んだ方がどう感じるのかは、
僕がコントロールできる事じゃない。

『そうすることに決めた』
と宣言して、
『僕はこんな人間です』
を伝え続けていくからこそ、
『そんなあなたを応援する事に決めた』
と言う人が現れてくるんだと思います。

ファンを増やすことが出来るのは、
すごい能力を持った人や
有名人や成功者だからだけでは
ないと思います。

特別な才能も突出した実績も、
知名度も何もない、
普通の人間だからこそ、
同じような事で悩んだり、
喜びを感じている人、
同じような価値観を
持っている人たちからの
共感を得る事が出来る。

何も成し遂げていないからこそ、
自分が目指している場所へ
向かっていく過程を
共有する事が出来る。

ある特定の人たちから
『あなたじゃなきゃダメなんです』
そう思ってもらえたら、
十分、楽しく、充実した
人生を歩んでいける。

『実力も能力も何もないなんて
1番楽しい時期じゃねえか
何したって成長すんだから』

『なんにもやる気がねえなら
のんびりゴロゴロ過ごしたって
地球が綺麗なんだから空でも見てろ、
いつか何か欲しくなっから』

タレントの武井壮さんの言葉です。

何かを成し遂げたとか、
成功した事よりも、
もがき苦しみながらも、
そこに向かっている過程の方が
いろんな事を経験して学んで、
自分の成長を感じながら、
充実した日々を送る事が出来る。

振り返って見ると、
そんな時間を過ごせたことこそが
本当の成功であり、
自分にとって、一番、
幸せな時間だった事に気づく。

実力も能力も何もない時は
1番楽しい時期。何したって成長する。


僕は今、人生で一番、
楽しい時期を過ごしています。
何したって成長します。

たぶん、これからもずっと、
そう言い続けていると思います笑

成功した人の話も聞きたいですが、
何かに向かっている途中の人の
話はもっと聞きたい。


『夢中になれるものがある』
それだけで十分、
人生の成功なんじゃないですかね。

何かを成し遂げた人よりも、
何かに向かっている途中の人の方が
圧倒的に大変そうです。
でも、どこか楽しそうに見えたり、
羨ましく感じる事さえある。

ゲームでもパズルでも
クリアしてしまったら
もう何の面白さもない。


完成とかクリアを目指している
過程が一番、楽しい。むしろ、
『楽しさ』はそこにしかない。

人生も同じだと思いませんか?

本当の成功は
『途中』の中にあるんだと思います。
『途中』の中にしかないとも思っています。

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新里哲也|沖縄プロデューサー
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