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スポーツでも仕事でも必要なのは『決定打』を打つことが出来るかどうか

『他社に負けない
 商品やサービスをつくる』


そう言っている時点で
お客さんを置き去りに
してしまっている可能性がある。


勝ち負けの定義が
何なのか分かりませんが、
かりに、何かで他社に
勝つことが出来たとしても
それをお客さんが
求めていいなかったとしたら、
それは完全な敗北です。


『この商品(サービス)を
  ひろげたいんです』



そういった相談を
受けることがあります。


ただ、知っておかなければ
いけないのは、商品や
サービスはひろげれば
売れるという事ではないということ。


たくさんの人に認知してもらうのは、
もちろん、ものすごく大事なこと。

でも、そもそも、いらない商品のことを
知ったところで、当たり前ですが、
誰も買わない。


『商品自体に魅力や
 ニーズがある必要がある』


そうじゃないと、
どんなに認知度が上がっても

『いらない商品』
『売れない商品』


を知っている人が
ただ増えていくだけです。


『好きな事を仕事に
   したいんです』


そういう方と
お会いする事があります。


『好きな事』だけでは
仕事にならないと思います。


『自分が好きな事』と
『相手が求める事』が
交差してはじめて
仕事になると思います。



どんなに強く、
『やってあげたい』
と思っていても、
『やってもらいたい』
と思っている人が
いなければ、当然ですが、
仕事としては成り立たない。

大事なのは、相手が決める際の
『決定打』は何なのかを知ること
なんじゃないかと思います。

どんなに、たくさん
ヒットを打っても、
決定打を打つことが
出来なければ、
試合に勝つことは出来ない。

逆にたった一本のヒットが
決定打となって、
試合に勝つことだってある。


柔道では、
きれいに技を決めると
『一本勝ち』
少し技が崩れた場合は
『技あり』
となります。

『技あり』を二つ取ると、
合わせ技で
『一本勝ち』となり、
試合に勝つ事が出来る。

『一本』と『技あり』は
『決定打』になり得るんです。

ただ、柔道には
『有効ポイント』
というのもあります。

有効ポイントは何回とろうが、
試合に勝つことは出来ない。

それ自体は決定打には
ならないわけです。



最終的に勝敗が
つかなかった時、
どちらかを選べと言われたら
ポイントが多い方が勝利する。

何か仕事と似ているところがありません?


『ないよりはあった方がいいモノ』
 って有効ポイントだと思うんですよ。

いくらたくさん持っていたところで
それが決定打になる事はない。



『ないよりはあった方がいいモノ』
 はたいていの場合、
『別になくてもいいモノ』
 です。


スポーツでも仕事でも必要なのは
『決定打』なんだと思います。


人に選んでもらおうと思ったら、
その人にとって、
何が『決定打』なのかを
知ることが必要不可欠です。


『決定打がない状態』
で何かをひろげたい、
認知度をあげたいと
言われても困りますよね?


一番の集客力というのは、
マーケティングでも
なければ発信力でも、
広告のチカラでもないと
思っています。

一番の集客というのは
扱っている商品やサービスが
ものすごく魅力的で
欲しくて欲しくて
たまらないという人が
たくさんいるということ。


別の言い方をすると、
ある特定の人にとって、
『決定打』となる部分を持った
商品やサービスであること。


そう考えると

『他社に負けない
 商品やサービスをつくる』


はマラソンで全然、違うコースを
一生懸命、走ろうと
しているように感じません?

おそらく、永遠にゴールに
たどり着くことはない。

本当に見るべきなのは、
他社ではなくて、
お客さんの方なんだと思います。

『他社が真似できないこと』
『誰もやっていないこと』


をやったところで、
それが誰も求めていないことなら、
あまり意味がない。


当たり前の話ですが、
それを求めている人が
存在しているからこそ、
そこに価値が生まれる。



スポーツでも仕事でも、
最終的には『決定打』を
打てる人がヒーローになる。


有効ポイントをどんなに
たくさん持っていても意味がない。


本当に必要な能力は
営業力でもなければ、
プレゼン能力でもなく、
SNSの上手い使い方や
文章力でもなくて、
相手にとっての
『決定打』が何なのかを
見抜く能力なんだと思います。


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