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人を集めるために一番、必要な事とは?

『人を集める』と『人が集まる』は
言葉は似ていますが意味が全く違う。

人を集める一番のコツは、
人が行きたくなるような状況や
環境を先につくること。
そう思っています。

人が行きたくなる場所、
それは『楽しいところ』です。

人は楽しいところに自然と集まる。
楽しいところに本能的に行きたくなる。

お笑い芸人が女性からモテるのは、
笑わせてくれて楽しませてくれるから。

人は笑うと交感神経と副交感神経が
同時に活発になって、血流が良くなる。
当然、免疫力が格段に上がる。
人は笑うと免疫力が6倍になると
言われています。
だから、そこに行くように
脳が命令する。
脳に命令されたらどうしようもない。
年齢が高くなればなるほど、
その傾向が強いと言われています。

年配の方をいじった毒舌ネタで
大人気の綾小路きみまろのライブに
人が集まったり、CDなどが売れるのは
脳科学的に見ると当たり前の話。
自分の免疫力を上げてくれる場所へ
人は無意識に行きたくなる。

『お客さんはうちに
「空気」を吸いにきてるんだよ』

ボトルキープが3000人いる、
伝説のバーのマスターの言葉です。

人は常に自分にあった空気を
必死に探し続けている。
お店や人や環境を
探しているんじゃなくて、
厳密に言うと自分に合った
『空気』を探しているんだと思います。

そういう環境を
つくってくれた人の事を
人は尊敬せずにはいられない。
そんな人に大きなチャンスが
やってくるのは間違いない。

どんなに言葉巧みに人を
集めたところで、
そこが楽しい場所じゃなかったら、
人はすぐにそこから離れていってしまう。

ただ『楽しい』の定義は
人それぞれ違う。
必ずしも『楽なこと』が
『楽しいこと』とは限らない。

『楽なこと』って案外、
つまらない事の方が多い。

『大変なこと』と『嫌なこと』
はイコールではない事も多い。

大変な仕事であればあるほど、
達成した時の喜びは大きい。

ゴルフ好きの人はどんなに
忙しくて、疲れていても、
朝早く起きてゴルフ場に出かけていく。
やっている事は大変なことだけど、
全然、嫌そうではない。

目に見えないし、
数値化する事も出来ないけど、
空気をつくるってものすごく大事。

人がそこに
行きたくなるような空気。
動きたくなるような空気。
勉強したくなるような空気。
発言したくなるような空気。
人を連れて行きたくなるような空気。

なによりも先につくるべきなのは、
『空気』なんだと思います。

『空気をつくる事が出来る人』
『空気を変える事が出来る人』

時代はそんな人のことを
求めているんだと思います。
大衆はそんな人を必死で
探し続けている。

『空気をつくる』という
資格があるわけでもなければ、
数値化する事も出来ない。
マニュアルがあるわけでもないし、
こうすれば絶対にこうなるという
やり方も正解もない。

でも、それをいとも簡単に
やってしまう人が世の中には
確実に存在している。

リーダーと呼ばれる人たちには、
そんな人たちの能力を高く評価
する事ができるセンスが必要不可欠です。

ある会社で年配の女性を
営業成績が悪いという理由で
クビにしたら、会社内の空気が一変して、
他の優秀な人たちが次々に
退職していってしまったそうです。

空気ってやっぱりすごく大事です。

そう思いませんか?

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新里哲也|沖縄プロデューサー
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