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「靈的な発達」と「シモンドンの個体化」
(写真は、2011年6月9日のもの。ポルトガルでのトレーニングは、新鮮なフルーツ食べ放題状態。そんな余裕をかましてる場合じゃなかったのは、いうまでもなく…)
靈的な深化(発達)をシモンドンの個体化に見出そうとする思想に触れて、約半年が経過した。
「なぜ彼は、シモンドンの個体化に靈的な発達を重ねたのか?」
今週に入って、やっとこの問いを深める時間に遭遇した。幾つかの手掛かりにも出逢うことができた。
この契機は、少なくとも数年間の探究と実践とをガイドしてくれそうだ。
二つのフレーズは、僕にとっては、人材育成や組織開発の基本指針とも重なる。
存在は前もって与えられた唯一の形相ではなく、それは、相互に同じだけの構造と機能である継起的な情報を組み入れているがゆえに、存在論的一元論は位相の多元論によって置き換えられなければならない。
リアリティの閉ざされた領域、切り離された特異性である絶対的個体の生成を拒否しながら、主体が主体であり続けるようにさせるもの、倫理とはそのようなものである。主体がつねに張り詰めた内的かつ外的な問題設定のうちに、つまり存在の中心的な圏内で生き、形相にも質料にもなろうとしないリアルな現在のうちに留まるようにさせるもの、倫理とはそうしたものである。倫理は永続的な個体化の意味[方向]、生成の安定性を表現する。生成とは、前個体的なものとしての存在の生成であり、己を個体化しながら、組織化されたコミュニケーションの仕方で前個体的な系と同じくらい広大なリアリティを再構築する連続体へと向かう。〈自然〉に由来する増幅的な転移としての個体を通して、あらゆる社会は一つの〈世界〉になるのである。
質料や形相という記号は、17年ぶりに再び探究しているエーテルの七階層、とりわけ上位四階層のフラクタル構造とも重なる。
書籍の雰囲氣もタイトルもかなり怪しげ…笑