税理士を目指す本当に大切なこと
将来の目標を達成するためには、達成できると信じて準備して努力しないと、絶対に達成できないし、幸運を掴むこともできないです。
その目標というのは、"試験に合格したい。"、"売上で1億円達成したい。"、"早期引退して悠々自適に暮らしたい。"、これらの目標には全て共通点があります。
それは、その目標が第一人称であること、つまり私だけで完結する目標です。いずれも自分の欲求を満足させることが目標となっています。
一方で、"事業に困っている人をサポートしたい。"、"世の中を平和にしたい。"、"不便な生活を便利にしたい。" 等の目標は、どれも非常に抽象的でありますが、第二・第三人称を対象にしているという共有点があります。
つまりあなたの知っている誰か、または知らない誰か、社会のために役に立ちたいという、目標なのです。
もしあなたが、"将来Jリーガーになって欧州リーグで活躍したい。" という目標があるならば、それは自分の要求を満足させる目標です。
一方で、"欧州リーグで活躍して、日本のサッカーの強さを世界にアピールして、日本人選手は活躍できるんだという証明をしたい。" 目標があるならば、それはJリーガーを目指す全ての選手を対象にした目標になっています。
これくらい高い目標を持つことは、日々のモチベーションをより高く維持できるだろうし、人間性も豊かになるだろうし、より尊敬される人となり人脈は広がっていくのだろうという気がします。
「税理士になるための資格試験が長くて辛い。」と感じるのは、それを体験している自分だけですが、「この勉強が将来会計・税務を必要としている事業者のために役立つんだ。」という視点に変えてしまえば、普段行っている勉強に対する姿勢が変わるかもしれません。
また、ビジネス上でも大勢の前でプレゼンを行うことを要求された時も、「大勢の前で失敗するの恰好悪いな。」、「質問されて答えられなかったら、見下されるな。」という考え方は、全て自己防衛であり、「聴衆者のためにとって、私の知っているアイデアを与えよう。」とか「「聴衆者の疑問に対して解決できる機会。」という誰かのため、世の中のために貢献するという視点に変えなければ、さらなる自己成長やあなたの存在価値は向上しないと思います。
税理士が節税セミナーを行ったり、YouTUBEで税制の解説を行うことも、自らの知識やスキルを開示共有することで、その知識を求めている事業者のために役立てようと解釈できます。
ついつい、自分の世界に閉じこもって試験勉強や作業をこなしていると、自分だけの欲求をみたすこと=目標となりがちですが、目標はもっと高く掲げて、"事業者にとって無駄な課税を削減する。"、"日本人の会計・税務リテラシーを高めてもらう。"、"スタートアップ事業を加速する手伝いをする。" というような事に貢献するイメージを持ってみたいと思います。