【「本を読む」という予定をつくる】
本を読む時間がないと嘆く人は、往々にして読書の優先度を低く見積もりすぎている人だ。
我々、現代を生きる人間は、思った以上に時間に弄ばれている。
自分で決めて時間を使っていると思っていても、自分が思っている通りに時間を使えないなんてことがほとんどなのだ。
人が時間という概念を作り出したのに、人はその時間を操れない。
こういうことはたくさんある。
例えば、数字。我々の社会は我々が勝手に編み出した数字という概念に支配され、数字を追うことに終始してしまう。それ以外にもお金や恋愛といった概念的なもののほとんどは最近の人間が編み出した単なる発明に過ぎない。にもかかわらず、その発明に我々人類はまんまと踊らされる。
話が少し外れてしまったが、我々が無意識に生きていると、”したいこと”よりも時間が優位に立ち、時間に弄ばれる。
スマホをいじったり。遊び惚けたり。ゲームし続けたり。
これらを回避し、時間を使う側に立つためには、予定の明確化が不可欠だ。
冒頭の読書でいうと、「時間が出来たら、読書しよう」や「隙間時間は読書しよう」「寝る前に読書しよう」と何となく考えるようでは、一向にその読書は行われない。読書という行為が“いつどこでする”というレベルまで明確にされていないからである。
(読書が好きで好きでたまらない人には、この話はあてはまりませんが、)
本当に読書したいなら、それではいけない。
例えば仕事終わりの大切なデートのように、予定帳に明確に「○時~◇時は△△カフェで読書」と書き込んでおく必要がある。
そして、もし同僚から「帰り飲みに行かない?」と聞かれたとしたら、「ごめん!予定あるから」と本当のことを言って颯爽と帰る。予定帳に書いてある“予定”なのだから、後ろめたくは考える必要はない。
一方で、もし先輩からの断れない誘いが来た場合は、「読書の時間」をリスケして別の日時で組み直す。これもデートの予定をリスケするのと同じことだ。
要は、遊びや飲み会、デートといった「自分で自由に扱える時間の予定」に同列の予定として読書も含める。
これくらい優先順位を高くすれば、読書の時間がないなんて言う問題はなくなるだろう。
感想
これは読書に限らず、様々なことに活用できることだと思っています。
例えば、趣味とか、資格勉強とか、自己投資とか、そういう後回しにされやすいけど、すごく大切なはずの時間を予定として予定帳に組み込むようにすれば、時間がなくてできないなんて状態にはならなくなります。
非常に単純なことですが、本当にこれだけなのです。
もし、予定帳を組む段階でそういう時間を作れないなら、それはそんなことをしている場合じゃないくらい仕事や学業が忙しいということで、そっちに全集中するしかない、或いは、そこを考え直すしかないと思います。
僕も月に2,3回程度は半日くらい本を読む日を作っています。
皆さんも半日とは言わずとも、週に1時間くらい「読書の時間」を丁重に書きこんでみて下さい!
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