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非電化思考のすすめ 藤村泰之

 01.
都会で立身出世を目指す若者はもはや少数派

 現代の若者は、自然に恵まれたとことで、ぬくもりのある人間関係の中で、いいことをしながら、ゆったりと生きていきたい。そう言う人が多数派になりつつある。現在、私も田舎で住んでいますが、大学を卒業してすぐに田舎に移住している若者にもたくさん出会います。そして、その人の出身校を聞いてびっくり。超有名大学の人がたくさん。優秀な人こそ、田舎に移住しているような気さえします。


02.

何かを得れば、何かを失う

 何かを得る時にはどれだけのものが失うか考える。そして、得るものと失うものの大きさを比べて慎重に選ぶ。それが昔の日本人には当たり前にできていた。そういう哲学を持っていた。しかし現代人はあまりにも多くの物を持ち過ぎた。それによってたくさんの物を失ってしまった。誰かと結婚すると言うことは、他の人と結婚することを失うことである。つまり、少し捨てただけで大きなものが得られる。即決即断が美徳とされる世の中ではあるが、実はもっと慎重に熟考して決断することが大事なのではないだろうか?


04.
カフェと喫茶店の違いとは!?

喫茶店とは、飲食の憩いの場を提供することである。
ではカフェとは? 文化の発信基地であり、新しいコミュニティー形成の中核的役割を果たす場なのである。ですから、カフェは誰が誰にどういう文化を発信するかが問われる。そして非電化工房はイベントやワークショップなどを通じて文化を発信している。


05.
共生社会とは

自分の幸せの追求、満たされた人生への努力が他人の幸せ、社会の豊かさの創造につながる社会のことである。そして、人と人、人と自然という、お互いが存在することによってお互いが生かされている。


06.
これからの時代はマルチプレーヤーが生き残る

一つの限られたことしかできない人よりも、どんなことにも対応できるマルチプレーヤーが時代を作っていくのだと筆者は述べいる。ここ50年で日本の経済成長に都合が良いように日本人の仕事はどんどん『分業化・専業化』していった。今は文明の変わり目で、過去の当たり前が通用しない世の中になる。故に、複業をするマルチプレーヤーが生き残っていく世の中になっていくのではないでしょうか?


07.
人間は正しいことさではなく、愉しさに賛同する

筆者は正しさを振りかざして、デモにたくさん参加してきたそうである。しかし、それは無駄なことだと述べている。なぜなら正しさを振りかざして行動していたからである。対立せずに、正しさを押し通すことなく、価値観の多様性を認めた上で、共感できる部分を一緒に愉しむことが大事である。それが現代の若者には備わっている。


08.
すでに答えは持っている。

若者はすでにやりたいことの答えは持っている。しかし、それが具体的になっていなかったり、言語化できていないだけである。そして、オジサンやオバサンなどの古い価値観の当たり前に挫けそうになっているだで。そこで、自分達の価値観で動ける仲間を見つけることが大事であると筆者は述べているし、すごく共感する部分である。その仲間の常識が、自分の常識を作っていくのだから。今は大きな歴史的転換機である。もはや過去の常識に縛られない生き方をナチュラルにできる若者こそ、新しい常識を作っていける。

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