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北米で働きたいから、法律を知っておこ♪

Forced Arbitrationって? Non Disclosure Agreement(NDA)って?仕事を始める時にサインする、単なる契約書の中にあるものか、、、という気がしてしまいますよね。けれど、その契約によって、背景は様々ですが、あなたの声が社会へ届かなくなる、そんなことが起こりうるのです。そんな状況を社会から無くしてゆこう、そうアメリカで活動しているのが、Liftourvoices.orgです。(以下Liftourvoices.orgより学んだことの抜粋)


Forced Arbitrationって何?


それは、強制的に仲裁が介入し「あなたの不平を全て聞く」という名目であなたは秘密の会議室に入れられてしまうことです。その時あなたは訴訟など起こせません。
 
例えば、ある組織で仕事やボランティアしている時に、何か悪いことが起きて、あなたがレポートしたとする。あなたは、同僚の陪審員に伝える権利があるのに、組織から選ばれた仲裁人が強制的に入り、全て聞くことを任され、法的な最終決定をされてしまう。組織から選ばれている仲裁人は、最初から組織に良いように動くので、実質はあなたに対立した形です。大抵は、仲裁人はリタイヤした判事や弁護士が多いです。
 
仲裁人は、法律に従うことを要求されていません。だから最初から取り返しつかないほど混乱していて、ほとんどの弁護士は、仲裁のケースの弁護を引き受けません。
 
仲裁人の判定は全て、閉められたドアの向こうで行われます。全てのプロセスは常にシークレットなので、誰も、あなたの同僚も、または同じく悪いことが身に起きた経験があるかもしれない人にも、あなたに何が起こったか知らされません。
 
それは本当に悪循環。判定のプロセスが秘密に行われれば、悪いことをした人はずっとペナルティを受けず、そこに働き続け、また同じ悪いことを繰り返してしまう。 一方、悪いことが起こったあなたは、大抵は組織から出され、起きたことを、他の人々に警告することを禁止されるのです。だから、組織内の問題が公にならずに解決されるため、不適切な賃金やハラスメント、差別行為に対する隠蔽を助長する可能性があることで問題となっているのです。
 

Non Disclosure Agreement(NDA)って何?



2者間、またはそれ以上のグループの中のみ、その他の人々にはシェアすることは許されないとする、法的な拘束力のある契約のこと。
 
あなたが、その契約にサインするとき、専売的な取引を保護することに同意しているだけだと思うでしょう。しかし、それと同時に、あなたは、働いている間の職場文化やそこでの経験について言う権利を放棄します、と署名していることになるのです。
 
またNDA(Non Disclosure Agreement)は厳しいので、あなたがNDAに拘束されていると言うことを、誰かに伝えることができないのです。
 
現在アメリカでは、60,000,000人の労働者がNDAに拘束されていると言われています。 そんな中、性的暴行やハラスメントが起きた際、強制的な仲裁の介入であるForced Arbitrationを廃止する法律が、2022 年Liftourvoices.orgの活動によりバイデン大統領がサインするに至り、施行されました。Liftourvoices.orgGretchen Carlsonさんは、自らの経験によって#MeToo Movementを加速させ、Forced Arbitrationがどれだけ悪習を温存させているかを露呈させました。

つまりLiftourvoices.orgは、沈黙のメカニズム(Silencing Mechanism)をストップさせ、トキシックな環境を変えてゆくため、ワシントンDCでの法案可決の先頭に立っています。
 
次は、セクシャルハラスメントのみならず、権利を剥奪され、沈黙させられ、疎外されている人々やコミュニティの為のEnding Forced Arbitrationの法律に広げてゆくこと、そしてトキシックな職場問題を引き起こすようなNDAの使用を一掃することを目指しています。

以上、Lift Our Voices.orgのホームページより学びました。

北米で働いてみようと思っている若者たちが、今後増えてゆくと思います。法律を事前に知っていれば、何も怖くありません。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです🌱


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