TYPE BEAT
皆さんはType Beatをご存知でしょうか?
私が普段作っているビートはこのType Beatと呼ばれるものです。
〇〇TYPE BEATの様に表記されている場合が多く、〇〇の箇所には多くの場合、有名なアーティスト名が入ります。
つまり、誰々っぽい、誰々がよく使っているビートに似た雰囲気の、といった意味です。
私はこのTYPE BEATを利用することに関してビートメイカー側、アーティスト側の双方にメリットが存在すると考えています。
ビートメイカー側のメリット
まずビートメイカーがTYPE BEATを制作するメリットとして、スキルの上達と制作スピードを上げることができる点は大きなメリットであると言えるでしょう。
個人的な経験ではありますが、幅広い選択肢の中から何となくで作るビートよりも、
大まかなコンセプトを先に決めてから、作ったビートの方が出来が良く、なおかつ制作もスピーディでした。
「このアーティストのこの曲みたいなビートを作りたい!」
という様な思いから参考曲を据えて、そこにどのようにオリジナリティを詰め込んでいくかを考えて形にしていく中で経験値は積み上がっていきます。
完全なオリジナルを目指すことを否定はしませんが、時間がかかる上にモチベーションが低下して納得のいくクオリティには遠く及ばないといったパターンに陥りやすいです。
それよりもコンセプトを決めた中で今出し得るオリジナリティをしっかりと落とし込んで作品として完成させる。
そういった作品を多く作ることが重要だと私は考えています。
また、前回の投稿にも著したように、やり方によっては安定した収入を見込むことができる点もメリットであると言えるでしょう。
この点に関しては前回の投稿をご覧ください。
さらに制作したビートを聴いてもらいやすい点もメリットと言えます。
自身のビートメイカーとしての名前やビートのタイトルよりも、既に有名なアーティストの名前をタイトルに絡めた方がシンプルに検索にかかりやすいのです。
音楽キャリアを躍進させるためにも、より多くの人の耳に自分のビートを届けられるよう少しでも多くのチャンスに飛び込んでいくことが必要です。
アーティスト側のメリット
次にアーティスト側のメリットは自身の求めているビートに出会いやすいという点です。
アーティストが求めているビートの漠然としたイメージを
「ラッパーの誰々がよく使っている、あんな雰囲気のビートが欲しい!」
という一段階具体的なものに変えることが可能になります。
ビートの入手先にもよりますが、BeatStarsといった販売サイトではBPMや曲のキーなどからさらにビートを絞り込むことも可能です。
このようにビート選びの段階からある程度コンセプトを固めておくことで楽曲のクオリティ向上も期待できます。
また、安価なビートが多い点も大きなメリットと言えるでしょう。
まだまだキャリアの駆け出しで、楽曲のリリースにふんだんに資金を注ぎ込むことは難しいといった場合にも手が出しやすい価格になっています。
抑えられる費用は抑えて、その分楽曲のリリース数を増やしたいといった要望も叶えることができます。
この様な点もアーティストがTYPE BEATを利用するメリットと言えるでしょう。
まとめ
この様にTYPE BEATには単に「誰々っぽいビート」を制作する、又は、入手するといったものでは収まらないポテンシャルが秘められています。
これだけ楽曲がハイペースに消費されていく世界でビートメイカーやアーティストとして活動することを覚悟した以上、ある程度の制作スピードを保つことは必要不可欠です。
双方が効率的に楽曲制作をして、音楽のキャリアをスピーディに前進させることでヒット曲を生むチャンスが増えます。
そしてチャンスが増えることでお金を得る可能性も上がり、お金を得ることでまたワンランク上の音楽キャリアを目指していくことができるのです。
以上が私の考えるTYPE BEATを利用するメリットです。
ビートメイカー、アーティストの方々、楽曲制作にTYPE BEATという選択肢を入れてみてはいかがでしょうか。