ジャニオタ教師爆誕 ~沼にハマって知ったこと~
※知識も経験も熱意も、まだまだオタを名乗るほどではありませんが、語呂がいいのでこのタイトルでいきます。
1か月前、突然SixTONESにハマりました。
幼い頃に尾崎豊でロックというものを知り、10代後半はヴィジュアル系バンドにドップリ。その後はいわゆるロキノン系のバンドをかじったり、メロコアとかラウド系のインディーズバンドを色々聴いたりして、それなりの本数のライブに足を運んできました。
どーーーしても見たいライブが平日で、子ども達が下校した後に時間休を取って、職場からライブ会場に直行したことも一度や二度ではありません。
そんなこんなで、私の音楽遍歴にアイドルが名を連ねることは一度もありませんでした。
音楽の授業や行事の出し物で嵐などの曲を使うために、TSUTAYAでCDを借りることはあっても、積極的に聴こうとは思いませんでした。
そもそもジャニーズというと、光沢のある衣装をまとった甘いマスクの男子が舞い踊りながら、声を合わせてポップなラブソングを歌う…というステレオタイプなイメージがあって、自分には無縁だろうなぁと思っていました。
ところが、SixTONESにはガッチリと心を掴まれてしまったのです。
キラキラ王子様要素は限りなく薄く、ハードでカッコいい曲が多い。そして何より歌が上手い。異なる声質を存分に生かした美しいハーモニーと、練り上げられたコーラスワークも素晴らしくて惚れぼれする。
すぐに音源1枚だけでは物足りなくなり、既発のシングルや雑誌のバックナンバーを買い、メンバーの出る番組をチェックし、もっと情報が欲しくなってJohnny's webに会員登録……気がつけば、底無し沼に落ちていました。
現在進行形で楽しい沼ライフを送る中で、気づいたことがあります。
ジャニオタは、仕事の武器になる。
障害のある児童生徒が通う特別支援学校にも、アイドルが好きな子は一定数います。今まで勤めた学校すべてで、ジャニーズ好きの女子に「〇〇(グループ名)の中で誰が好きですか?」と聞かれました。
SMAPとTOKIOとV6とKinKi Kidsと嵐以外は誰が誰だか区別がつかないので、パッと見で顔が好みのメンバー名を適当に答えていました。
目の前にいる子の好きな対象を理解したいと思いながらも、個人的に興味が持てないことを申し訳なく感じていましたが、自分が「そっちの世界」に飛び込んでみると…あら不思議!
何度も投げかけられてきた質問に答える心持ちが、変わってきたのです。
相変わらず推し以外のグループについては「そうだな~××君かなぁ」と顔の第一印象で答えているのですが、イケメンにうっとりする気持ちへの「わかりみ」は、沼落ちする前より格段に深くなりました。
そして件の質問に答えた後に、実は最近SixTONESにハマってて…と打ち明けると、かなりの確率で食いついてくれて、話が広がるようになりました。
デジタルネイティブ世代の強みなのか、我が推しの曲や、まだ一般知名度の高くないJr.のユニットまで知っていたりして、楽しい楽しい。
ずっとロック畑に生息してきた自分に、まさかこんな日が来るとは思ってもみませんでした。
さらに、ジャニーズ好きな子達だけでなく、48グループや坂道グループが好きな生徒とも「アイドルを推す者」という共通の属性のもとに歩み寄れそうな可能性を感じているし、推し目当てでゴールデンタイムのバラエティを見るようになったので、テレビの話題にも対応できるようになってきました。
先の見えないコロナ禍で、学校現場にも閉塞感と疲労感が漂っています。
私もがっつり影響を受けて、仕事のモチベーションが低空飛行気味でしたが、強力な心の支えと新たな「武器」を手に入れて、何だか職場に行くのが楽しくなってきました。
仕事と趣味の両輪をいい感じに回して、どんな状況でもしぶとく逞しく乗り切っていけたらなぁ…なんて思っています。