505: The Jimi Hendrix Experience / Up From The Skies

「リトル・ウイング」のオリジナルは、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが1967年にリリースした2ndアルバム『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』(UK5位/US3位)に収録されていました。
このアルバム、正直に言うと、20代の頃はあまり聴いていませんでした。
圧倒的なパワーで迫ってくる1stと、2枚組のボリュームに飲み込まれる3rdの間に挟まれた、地味で変な(←ダジャレではありません)作品という印象でした。
30歳を過ぎ、日常的にジャズを聴くようになって、ようやくこのアルバムの良さが分かったような、そんな記憶があります。
この曲は、まさにその、当時あまり理解できなかった曲。
ベースとなっているサウンドは明らかにジャズで、ドラムのミッチ・ミッチェルは、ブラシで叩いています。70年代に流行した、いわゆる「ジャズ・ファンク」のはしりと言えるかもしれません。
超絶ギタリストとして語られることが多いジミ・ヘンドリックスですが、それだけではなく、作・編曲からレコーディングに至るまで、すべての面において創造的な音楽家だったと、このアルバムを聴くと良く分かります。

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