738: The Beatles / Back In The U.S.S.R.

おそらく、世界で一番有名なパロディ・ソングはこの曲でしょう。
ビートルズが1968年にリリースした『ザ・ビートルズ』(UK1位/US1位)(通称『ホワイト・アルバム』)のオープニングナンバーがこの曲でした。
一応、「アメリカに長期滞在したソ連のスパイが、任務を終え帰国する」という設定のようですが、当時は冷戦の真っ只中。しかも、この年はチェコ事件もあり、緊張が高まっていた時期でもあります。
そんな中にあって、こんなパロディ・ソングを出すとは、不謹慎極まりないとも言えますが、いかにビートルズが「ぶっ飛んだ」バンドだったかを証明しているとも言えるでしょう。
途中、ビーチ・ボーイズのコーラスをあからさまに真似していますが、その部分の歌詞で、「ウクライナの女の子」と「モスクワの女の子」が続けて登場します。今のウクライナ情勢を思うと、何ともやるせない気持ちになります。

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