226:The Smiths / This Charming Man

ロキシー・ミュージック結成時のベーシストは、グラハム・シンプソンでしたが、デビュー後短期間で脱退し、以降、ベーシストは固定されず、様々なミュージシャンがゲストとして担当することになります。ちなみに、その中には、ジョン・ウェットンの名前もあります。
「ドゥ・ザ・ストランド」のベースはジョン・ポーターが担当しています。ミュージシャンとしてはさほど存在感のある人ではありませんが、80年代、ザ・スミスの登場に関わったプロデューサーが彼でした。
ザ・スミスは、1983年に「ハンド・イン・グローヴ」(この曲はセルフ・プロデュース)でデビューするものの、ヒットには結びつきませんでした(UK124位)。
そんな状況でリリースされた2ndシングルがこの曲で、プロデューサーを務めたのがジョン・ポーターでした。
この曲がUK25位のヒットとなり、ここを起点に、UKロックシーンの主役に駆け上がっていきます。
当時は、ニューロマンティックス勢が、きらびやかなシンセを奏でる音楽が主流でしたが、そんなシーンに突如現れた彼らのギター・サウンドは本当に新鮮でした。
特に、この曲で聴かれる、リード・ギターとリズム・ギターを同時に弾いているようなギター・リフは、いつ聴いても引き込まれます。ジョニー・マーのセンスが光る名演でしょう。

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