267: The Rolling Stones / Gimme Shelter 16 Shiny_Shin 2021年9月26日 21:08 ピンク・フロイド「虚空のスキャット」のように、男性ロック・グループで、ゲストの女性シンガーがリード・ヴォーカルを取った曲と言えば、ストーンズのこの曲を外すわけにはいきません。1969年にリリースされたアルバム『レット・イット・ブリード』のオープニング・ナンバーで、ミック・ジャガーとともにリード・ヴォーカルを取ったのは、ソウル/ゴスペル・シンガーのメリー・クレイトンでした。メリー・クレイトンのソウルフルなヴォーカルは迫力十分で、ミックを圧倒せんばかりの勢いです。この曲、歌詞が何とも陰鬱ですが、背景にはベトナム戦争の影響があったと言われています。戦場の映像がTVで流され続いていた時代。すべての話題がウイルスに支配されているこの2年弱と共通する面があるのかも知れません。このアルバムの録音中に、ブライアン・ジョーンズが脱退し、ミック・テイラーが加入したということもあり、この曲でギターを弾いているのはキース・リチャーズ1人です。この曲に始まり「無情の世界」に終わるこのアルバムは、曲のヴァラエティも豊かで、個人的にはストーンズの最高傑作だと思っています。ま、『ベガーズ・バンケット』から『メインストリートのならず者』までは、どれも甲乙つけがたいですけど。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #音楽 #動画 #ベトナム戦争 #ローリング・ストーンズ #レット・イット・ブリード #ギミー・シェルター #メリー・クレイトン 16