358: Suede / Trash

1stアルバムが大ヒットとなったスウェードは、1994年に2ndアルバム『ドッグ・マン・スター』をリリースしますが、UK3位と前作ほどのヒットには至りませんでした。
ちょっと退廃的な作風で、要するに「暗い」サウンドが支持を得なかったということなのでしょうけど、個人的には「ニュー・ジェネレーション」とか大好きでした。
また、アルバムのリリース前に、サウンドの要であったバーナード・バトラーが脱退しています。
そうこうしているうちに、ブリットポップの主役はオアシスとブラーにもっていかれ、「過去のバンド」になりつつあった彼らですが、1996年にリリースした3rdアルバム『カミング・アップ』がUK1位の大ヒットとなり、再びUKロックシーンのトップに返り咲きます。
アルバムからの1stシングルとなったこの曲(UK3位)に代表されるように、1stアルバムの「グラムロック」感を前面に押し出し、かつこれまでになく明るくポップな楽曲が、ブリットポップの時代にフィットしたということでしょう。
本作以降はセールス面でも下降線をたどりますが、90年代UKロックに華々しい足跡を残したバンドでした。

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